上原ひろみ THE TRIO PROJECT @ BlueNote TOKYO 2015.12.15 1st&2nd, 12.19 2nd
上原ひろみ THE TRIO PROJECT @ BlueNote TOKYO
今年もやってきました、上原ひろみ祭り、冬の陣。
しかし波乱の幕開け。
発表されたのはホールツアーではなくライブハウスツアー。
しかもブルーノートは抽選制で、一人1ステージのみの予約。
・・・やさぐれた。
1stと2ndを両方聴いてこそなのに、1回聴けるだけでもラッキーか。
しかも、くじ運の悪い僕のことだ、
抽選に落選し、今年はライブに参戦出来ない可能性、大。
当選できたとして、整理番号があらかじめ振り出されるわけだから、
アリーナの自由席で聞くことは無理だろう。
やっぱり、やさぐれた。
もし東京が全て落選だったら、大阪に遠征することも視野に入れた。
そして祈るような気持ちで抽選に臨んだ結果、
1st&2nd両ステージを確保することに成功!
整理番号もそんなに遅くない!
おまけに、友人から別の日の2ndステージのお誘いをいただき、
計3ステージに参戦することができた。
嬉し泣き。
今年も相変わらず仕事が上手くいかず、
その上、ギックリ腰にはなるは、内臓を悪くするは、ケガもするは、
踏んだり蹴ったりな一年だったが、
全ての運がひろみさんのチケット関連に集約されたのだと思えば
もうどうだっていい。終わりよければ全て良し!
神様、ご先祖様、本当に本当に本当に、ありがとうございますー!!!
というわけで。
ライブは最高中の最高!!!!!
鍛え抜かれたアスリート集団、って感じでした。
もー、毎回同じ感想になってしまうけど、
他に書きようがないし、自分の表現力乏しいから仕方ない^^;
まずは12/15 Tue.1stステージ。
結構遅めの番号だったのに、
ピアノ前のテーブル席に1つだけ空きがあった。
またまた、神様、ご先祖様、奇跡をありがとう。
オープニングは、いきなりの新曲でスタート!
これは、まさかのニューアルバムからの新曲祭りか?と思いきや、
2曲目はDesire。
新旧織り交ぜて、ということかな?と思ったら、
やはり新曲祭りだった、いやっほーぃ!
ニューアルバムのタイトル曲「Spark」は、
破壊力が増幅されているにも関わらず、かなりメロディアスな印象。
終始圧倒されてるうちに終わってしまった。
この1曲だけでも既に幸せ満腹状態。
MCでは、恒例「年末のお忙しい中~」で笑いを取りつつ、
なんだか喋りにも慣れてらっしゃるご様子。
気持ちを込めると伸びる剣の刺さったカクテルをいただきつつ
ライブに参加できた幸せを噛み締める。
サイモンのドラムについている細長いタムタムをフューチャーした「Wonderland」、
ジャジーなナンバーと続き、ピアノソロ、そしてALIVEへと続く。
ピアノソロは、なんという曲名なんだろう?
季節でいうと春から初夏にかけて、心地良い風にそよく草原、
木漏れ日、川のせせらぎ、水飛沫のきらめき、
そういうものを思い描きながら聴いていた。
(このイメージから全くかけ離れた曲だったりして)
アンコールは、観客の拍手を受けて、
ひろみさんが手拍子でリズムを刻みながら曲に入っていった。
あのリズムを覚えたいが、例によって複雑。。。
会計する時にオーラの違う外国の方々に囲まれたのだが、
キング・クリムゾンの皆様だったということを後から知る。
12/15 2ndステージ。
整理番号が遅かったので、アリーナは全て満席。
なので久々に個人的お気に入りの後方席にしてみたが、
この席は相変わらず響きが綺麗だった。
オープニングは「Spark」、2曲目が「Player」。
この「Player」が素晴らしい!
知ってる曲ということもあるが、早くも2曲目で力尽きてしまうのではないかと
心配になるくらいの熱演。
3曲目は新曲「Take me away」。
この曲は休符で語るオトナなシリーズ。
ソロは「Place to be」。
繊細で壊れやすいものを大切に手に取るような、
「慈しむ」という言葉のような演奏。
帰りの電車の中でも、帰宅してベッドに入ってからも、
ずっとこの演奏のことを思い出すくらい、感動。
ラストはサイモンのドラムソロが圧巻のナンバー。
あんなに長い時間全力で叩いて、それが毎日続いて、
体壊さないか心配になるくらい。
でもサイモンにそういう心配は不要なんだろうな。
12/19 2nd
いつも1人の僕にしては珍しく、誘ってくれた友人と総勢4人で
ワイワイ盛り上がって楽しかった^^
この日は「Spark」に鳥肌の日。
曲を聴くのが3度目だったこともあり、かなり入り込んで聴けた。
ゴリゴリの変拍子のはずなのに、そう感じないのは僕だけなのかな?
そしてアンコールもカッコ良かった!
敢えてカテゴライズするなら、Margarita系かな?
メロディーが覚えやすくて、帰り道でも口ずさんでたりして。
ピアノソロは、この日も「Place to be」。
僕の心境の違いなんだろうけど、前回とは全く違う印象で、
どことなく物寂しさのようなものがあった。
それは、ひろみさんの自分に厳しい生き様のような
凛としたもの、なのかな。
ピアノの1音ごとに様々な表情があって、
激しいビートの上に柔らかな歌を乗せてみたかと思えば、
中心から離れて、ふと全体を俯瞰するかのような瞬間もあったり。
新作では、今まで以上にサイモンやアンソニーのソロが増え、
上手く言えないけれど、トリオの中のベースやドラムのあり方に変化を感じる。
楽曲の傾向としては、外に向かうのではなく、内に掘り下げる系かな?
僕の勝手な印象だけど「VOICE」の世界観に近いように感じた。
が、さてさて新CDを実際に聴いた後、どう思っているだろう?
まだそんなに回数演奏していない曲ばかりだろうに、既にこの完成度で、
次に出会ったら更に鍛え上げられてるんだろうなぁ。
上原ひろみトリオ、最高です。
ぼかぁ、しあわせもんです。
番外編、スペシャルメニューはドリンクのみ堪能。
ノンアルコールで甘めのLIGHIT SIDE。
んで、アルコールの効いたDARK SIDE。
僕は最近ダークサイドに身を売ったので(笑)
後者のカクテルとの相性が良かったかな。
最後に、わかる範囲でセットリスト。
1st
1.Spark
2.Desire
3.Wonderland
4.
5.
6.Alive
EC
2nd
1.Spark
2.Player
3.Take me away
4.
5. Place to be
6.
EC
余談
友人の一人が風邪気味で、ライブ中も咳込むのを我慢して辛そうにしていたら、スタッフさんがそれに気づいて、水の入ったグラスを、そっと届けてくれた。
友人「惚れてまうやろー」と言ってました。
そういうブルーノートさんのおもてなしが嬉しかったです。
ありがとうございました。
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