上原ひろみ VOICE JAPAN TOUR 2011@東京国際フォーラム ホールA 2011.12.3&4(2011.12.5)
12/3sat & 12/4sun
東京国際フォーラム ホールA
THE TRIO PROJECT
featuring ANTHONY JACKSON, SIMON PHILLIPS
始まりました、待ちに待った上原ひろみ冬の陣2011。
1年の締め括りを、ひろみさんのピアノを聴いて過ごすようになってから
一体何年経つのかなーと思い、過去のパンフを引っ張り出してみたら
初回は2006年でした。なつかしー。
並べて眺めていたら感慨深くなってしまい、写真撮ってみたりして笑
毎年、冬の乾いた空気に触れ、そして街のあちこちで
クリスマスのイルミネーションを見ると
ひろみさんのピアノの音が脳内を駆け巡ります。
参加する機会に恵まれたライブの数々、
その1回1回、どれほどの感動をもらってきたことか。
なのに、毎回ひろみさんは
「私に感動を下さって、ありがとうございます」と観客に言います、必ず。
いやいやいやいや、それを言うのはこっちですよ、って
僕も心の中で言い返してますけどね。
こういう謙虚さも、ずーっと変わらず。
本当に素晴らしい人です。
今年のライブも、本当に本当に感動がたくさん。
夏に東京JAZZでトリオプロジェクトを聴いた時、
おそらく音響の影響で印象が良くなく、実はちょっと不安でした。
しかし一発目の和音を聴いた瞬間に「今回は大丈夫だ!」と確信。
おまけに3人のチームワークもより一層深まっているご様子。
以前、トニーとマーティンと組んでいたトリオの時は
3人が何色かずつ絵の具を持ち寄って、試行錯誤しながら1つの絵を書いている、
そのリーダーがひろみさんという印象。
今回のトリオプロジェクトは、ほぼ、ひろみさんの絵のように感じました。
作品をより素晴らしいものにするために用意された
上質のキャンバスや最高級の額縁が、
アンソニーのグルーブ感であり、サイモンのドラムなのかなぁと。
例えがイマイチなんですけど。
ライブは全ての曲が大満足でしたが、
中でも「Flashback」がカッコ良過ぎでした。
CDで聴いた時には存在感が薄かったのに、
ガラッとキャラが変わっているというのもライブならではで、
その意味では「Temptation」「Delusion」が良かった。
「Haze」の素晴らしさには、拍手するの忘れて呆然としてました。
モヤが晴れて柔らかな光が差してる感じです。
ピアノの音色の美しさも忘れられません。
3人のアイコンタクトが濃密だったのも印象的。
アンソニーは誰と共演してもリーダーをガン見ですが、
今回もピアノへの集中力が伝わってくるようでした。
サイモンは「やったな!」と言わんばかりのスマイルが最高。
(顔が高田純次に似てるなーと思っちゃいましたが)
毎日毎日、地道に、そして丹念に積み重ねてきたものがあるからこそ
こんなにも聴く人の心を揺さぶり、
そして、最高がより最高になり続けているわけですね。
このことを毎回必ず実感し、自分がひろみさんのファンである理由を
再確認させられています。
自分もかくありたいです。
ひろみさん、今年も更なる感動をありがとうございました。
セットリスト
1st set
1.Voice
2.Now or never
3.Labyrinth
4.Temptation
5.Desire
2nd set
6.Delusion
7.Flashback
8.Beethoven's Piano Sonata No.8, Pathetique
9.Haze
10.Dancando No Paraiso
EC1. Summer Rain
EC2. Joy (12/4のみ)