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上原ひろみ THE TRIO PROJECT @ BlueNote TOKYO 2012.7.24 & 25, 1st & 2nd(2012.7.28)

 7/24 Tue & 7/25 Wed   BlueNote TOKYO

 上原ひろみ
 アンソニー・ジャクソン
 サイモン・フィリップス


今回は久々に、チケット(でいいのか?)予約に大苦戦しました。
運良く電話が繫がったので2日間の1stと2ndを無事確保出来ましたが
くじ運的なものに全く恵まれない自分にしては
奇跡としか言いようがありません。
神様、仏様、ご先祖様、ありがとう!

そして通算4ステージの1回1回ですが、最高でした(←いつもコレ)
でも、そうとしか言いようがないので、仕方ない。。。

素人の自分が言うのはおこがましいですが、
今回一番印象的だったのはトリオの完成度の高さでしょうか。
「トレーニングを重ねに重ねたアスリート集団」のようでした。

一瞬を追求していくと、
一切の無駄が削ぎ落された音楽に辿り着くんですね。。。

音楽のビートの流れから逆算すると、
個々の音符のハマる絶対的な場所というのが予め決まってくるわけですが、
そこに寸分の狂い無く音符がハマっていくこと、これが快感でした。

比較するのもどうかと思いますが、
自分のような素人は、だいたいの近似値でしか音符の居場所を決められないし、
微妙にズレていたとしても合って聞こえる、みたいなことがほとんど。
そもそも音がハマっていないことに自分自身が気付けないわけで。

でもこのアスリートトリオは、あり得ない精度でタイミングがバッチリ。
このために、どれだけの集中力を使ってるのかと思うと気が遠くなります。
でも、こうでもしないと、あの変拍子だらけの難曲を
曲として成立させられないんでしょうね。

リズム、音符の長さや組合せ、音程、強弱・・・
音楽を構成するもの全ては、数学的要素で成り立っているなぁと、
改めて実感した次第です。

9月に待望の新作がリリース予定、その中からも数曲演奏してくれました。
超多忙スケジュールで世界中を飛び回っているだろうに、
曲書いて、練習して、録音までって、どんだけ根性あるんでしょうか。
タイトル曲、その他を聴く限り、新作も期待大です。

そして個人的に大好きなピアノソロコーナー。

7/24 1st「Berne Baby Berne」
   主題に入るまでのインプロビゼーションで、チラッチラッと
   モチーフが現れては消えていくのがソソります(笑)

7/24 2nd 「Place to be」
   映画のイメージなのか、真夏の夜の田園に蛍が飛ぶような。
   聴くと毎回日本情緒を感じます。

7/25 1st 「Choux A La Creme」
   最初、Brain Trainingかと思いましたが、この曲でした。
   こういう明るい曲調のナンバーが最近少ないですよね。
   低音のベース奏法の箇所、手拍子入らなくて良かった。。。

7/25 2nd 「Haze」
   正座して聴きたいくらい大好きな曲。幸せな時間でした。


アンソニーは還暦とは思えないパワフルさで、
ピアノとユニゾンで動くちょっ早弾きが超絶だったし、
ピアノやドラムに対する気配りと集中力が凄い。

サイモンの爆裂ドラムは大迫力。
ドラムの前の席で聴いた時には、さすがにピアノが消されてしまいましたが、
ちょっと離れればバランスも気にならなかったです。

年末のツアーは新作がメインになると考えると
「VOICE」収録曲はこれが聴き納めなのかな?

そして年末のチケット、どうか当選してますように。。。

Set List

1st

1. Voice
2. Endeavor
3. Flashback
4. Beethoven's Piano sonata No/8,Pathetique
5. Berne Baby Berne(7/24)
    Choux a la creme(7/25)
6. Move
EC. Desire

2nd

1. Delusion
2. Now Or Never
3. Labyrinth
4. Temptation
5. Place to be (7/24)  
    Haze(7/25)
6. Move
EC. 11:49

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