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Hiromi's Sonicbloom JAPAN TOUR 2007 TimeControl 2007.12.9 @東京国際フォーラム ホールA(2007.12.10)

12/9 Sun 東京国際フォーラム ホールA

とうとう来てしまいました、この日が。
Time Control JAPAN Tour 2007 最終日。

だだっ広いホールに、満員の観客。
1日とはいえ、このホールを満席にすることは大変だろうし、
しかもそれが出来るジャズピアニストは限られることでしょう。

今回、ステージの両サイドに大きなスクリーンがあり
そこに演奏する様子が映し出されました。
せっかく生ライブを観に行っているのにモニター見るというのもナンですが
表情や指先がドアップで見れるというのは嬉しかったです。

こうして始まったライブは最初から異様な熱気に包まれ、
演奏側はもちろん、客席も気合い入りまくり!!
特に演奏する側のテンションは、今までの中でも一番!だと思いました。
最後までテンション保てるのか心配なくらいでしたが
終盤になればなるほどヒートアップしていくのはさすがです。
なんでも、ライブが始まる前に今回のツアーで初めて4人で円陣を組んだとか。

1曲目から感極まった様子のひろみさん。
トニーも、マーティンも、そしてフューズも最高にノリノリでした。

ツアーを重ねてきた日々のなかで、演奏する度に少しずつ進化するもの、
深まるものがあり、時には余分なものを削ぎ落とす作業もあったかもしれない。様々な国籍の聴衆の反応が、演奏に与えた影響も計り知れないはず。
こうやって時間をかけて熟成されてきた音楽。
そして、今後もますます熟成されていくであろう音楽。
これまでの4人の軌跡が、そして未来像が、演奏から滲み出ているようでした。
なにかひとつが欠けても、この日の演奏が成り立たないわけですから、
この瞬間に上原ひろみの音楽に接していられる歓びを、
思う存分噛み締めておこうと思いました。
こんな言葉でしか言い表せないけど、最高でした。

この日、やっとツアーパンフを買いました。
最終日に買って、全てが終わってから読もうと決めていたものです。
内容は非常に印象深い記事ばかり。

Hiromi's Sonicbloomというバンドは、毎回のライブの振り幅が大きく、
それが一番面白いとか。
ひろみさんは、安定してきたと思うと壊したくなり、
壊れそうなものは安定させようとしたくなるそうで、
この間にある危うさ、その瞬間の刹那的なものが
音楽の美しさを生みだすと語っています。
ピアノとエレキギターという2つの異調和なものが
絶妙なバランスで調和した瞬間に奇跡は起こる、なんていうのも
ひろみさんらしいな、と思います。

そして、上原ひろみの音楽の感動の原点を見た思いがしたのは
「自分の音楽に関しては迷ったことがない」というフレーズ。

例えば、自分が美味しくないかもと思う料理は出せない。
是非食べて欲しいと思って出した料理でも、
相手の好き嫌いに大きく左右される世界。
だからこそ絶対に自分が好きというものを出したいと思う、とのこと。
この確固たる自信に辿り着くまでの鍛錬、気合いと根性。

美しい曲、歌声、音色、そういうものは存在しても
魂の込もった音楽には簡単に出会えない。
だからこそ上原ひろみの音楽に惹かれるんだろうなぁと思います。

メンバーも、ひろみさんと一緒に日々進化して行く人達ばかりで、
4人が全員主役として音楽を作ってますよね。

パンフでのひろみさんの言葉をお借りすると次の通り。

みんなを静かに見守る人、トニー・グレイ(b)
奇想天外な発想の持ち主、マーティン・ヴァリホラ(d)
音楽人生の頼れる先輩、デヴィット・フュージンスキー(g)

毎回、最高だと思うのに、次に聴いた時には更に最高になっている。
これに尽きる日本ツアーでした。

感動をありがとう。
そして、また来年、是非!

2007.12.09.Hiromi's Sonicbloom JAPAN TOUR 2007 @ 東京国際フォーラム
1st set
1. TIME DIFFERENCE
2. DEEP INTO THE NIGHT
3. TIME & SPACE
4. TIME FLIES
5. TIME CONTROL OR CONTROLLED BY TIME

2nd set
6. TIME TRAVEL
7. Note from the Past
8. DOUBLE PERSONALITY
9. TIME OUT

EC1 PLACE TO BE (SOLO)
EC2 RETURN OF KUNG- FU WORLD CHAMPION
EC3 XYZ

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