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矢野顕子 × 上原ひろみ Recording Live in Tokyo 〜Step Into Paradise〜 @東京オペラシティ コンサートホール 2024.9.24 & 25


矢野さんとひろみさんの史上最強デュオが、3度目のレコーディングライブをやる!!!

うぉぉぉぉぉ、こりゃ大変だ!

と、意気込んでチケット争奪戦に挑んだところ、友人の協力もあって2日とも席を確保出来ました、感謝!そしてチケットの神様、本当にありがとうございました!

矢野さん×ひろみさんのレコーディングライブは、幸運なことに今回が3度目の参加。初回は2011年の昭和女子大人見記念講堂の「Get Together」、あれから13年か・・・。


2回目は2016年のオーチャードホール。(実2回目も人見記念講堂だったと勘違いしてました)そしてもう8年も前だとは。


そして3度目の今回の東京オペラシティ。

照明が綺麗で驚きました。バリエーションもたくさんあるし。
最近、バンコクの映え観光スポットになっている某寺院を思い出してしまうのは僕だけでしょうか?

両日とも1回席の中央ブロックで聴くことができたのですが、音響が本当に素晴らしかったです。ピアノの音色がキラキラしていたし、時にひろみさんが奏でるppは繊細で温かい響き。矢野さんの歌声も、まろやか〜に艶やか〜に、空間に溶け出していくようでした。

客席には、レコーディングの現場なんだという意識からなのか、いつもと違った緊張感が(若干)漂っていたような気がします。少なくとも僕は、途中でお腹がグーとか鳴らないよう腹ごしらえを済ませ、キース・ジャレットのライブに行くような(行ったことないけど)万全の心構えでキリッと参戦。

セットリストは、ひょっとすると1日目と2日目で違うかも?なんて想像してましたが、実際には両日とも同じ。

1曲目:矢野さんの楽曲から。この曲が来たかー!という驚きと嬉しさ。矢野さんはサラッと歌ってらっしゃいますが、深いんですよね、歌詞が。

2曲目:童謡にジャズの名曲(?)をミックスしたお得意手法。ボーカルとピアノの競演が一番色濃く感じられたような気がしました。

3曲目:野口聡一さんが宇宙で書いた詩に、矢野さんが地球でメロディをつけた曲から始まります。会場を宇宙にいざない、到着した場所はひろみさん作曲の北極星。ひろみさん曰く、「Polaris」は矢野さんの歌声をイメージしながらピアノを弾いていた曲だそうで、今回は矢野さんの英語の歌詞がついて、やっと収まるべきところに収まった(意訳)のだそう。僕もこのアレンジがすごく好きになりました。

4曲目:お二人は毎回 Bill Withersの曲を取り上げてきたそうで、今回は無知な僕でも知っていたこの曲を。特にひろみさんのピアノがカッチョいい。

5曲目:上原ひろみ作詞作曲の楽曲で、今回が世界初演。しかも矢野さんのボーカルで。詩の世界は内省的な印象でした。跳躍の激しいメロディを情感込めて歌う矢野さんがさすが。

6曲目:NHKの朝ドラからヒントを得たそうで、服部良一のノリノリなあの曲と、スティービー・ワンダーのあの曲をミックスするという斬新さ。ひろみさんが書いた矢野さん分の譜面は10枚だったそうなのですが、それを矢野さんが9枚にまとめたそう。とにかく楽しすぎる曲なので、いつかライブで聴ける日を楽しみにしています。

アンコールは、新バージョンの「ラーメン食べたい」。矢野さん曰く「替え玉」だそうです。最近の矢野さんは、ばあちゃんだけしかラーメン屋に連れて行こうとしない傾向があるようで、先日の奥田民生さんとのライブの時も「じーちゃんは?」とツッこまれてましたっけ。

トークもいつも通りおもしろくて、矢野さんは好きな朝ドラが「なつぞら」と言い張っていたのですが、ひろみさんに「おかえりモネでは?」と指摘され、あっさり訂正。ちなみに、ひろみさんは「カムカム」がお気に入りだそうで、僕も同じ意見なので勝手に喜んでました。

初日、素晴らしい音楽を聴いて盛り上がってしまったのか、中盤から客席の緊張もゆるんでいき、ビニール袋をガサガサさせている人が近くにいたり、2takeめを録り直している時に会場から手拍子が起きるなど、レコーディングライブを何と心得る!的な出来事がありました。
これを受けての2日目は、矢野さんから「ノリノリの曲だからお気持ちはわかるのですが」と前置きがあったのちに「私たちより正しいリズム感で手拍子が出来る自信のある人以外は、心の中で手拍子お願いします」(かなり意訳)とのお願いがありました。
先日、仕事の研修で「言いにくい内容を、相手を嫌な気持ちにせずに伝える」という”アサーション”という手法を学んだばかりなのですが、矢野さんのお願いの仕方は、若干のトゲを含んではいたものの、かなり”アサーティブ”だったなぁと勉強させていただきました。

というわけで、3度目のレコーディングライブも大、大、感動。
昨夜は感動の余韻が大きすぎて、なかなか寝つけませんでした(子供か?)

2take 録った曲が2曲ずつあって、ライブは2時間越えの長丁場。過去もそうでした。「あたしたちは勝手にやってますんで、終電や終バスの都合があるかたは、どうぞご遠慮なく」と矢野さん。同じ曲を2度、しかも違ったアプローチで聴けるなんて、ファンとしては嬉しい時間でした。

矢野さんもひろみさんも、仮に過去の実績だけで勝負しようとしても(そんなこと思わないだろうけど)、それが簡単に出来る方々なのに、毎回必ず新しいものに挑んできますよね。しかも、その新しいものが常に過去を上回っているという。こんなにも過酷なことを、さらりとやってのけている(ように見せられる)のがプロ中のプロの技だなぁと思います。しかもライブでは、絶対に出し惜しみせず、いつも全力投球だし。矢野さんとひろみさんのファンで良かったと心から思います。


これにて、2024年残暑の矢野顕子祭りが終了。
今年の夏は充実していたなぁ・・・楽しかったなぁ・・・。

12月に今回のライブ録音CDが発売だそうです。
微力ながら、拍手で参加できたことが光栄です。
矢野さんは「今回が本当に最後」とおっしゃってましたが、そんなこと言わずにずーっとやって欲しいのですが・・・?
せめて今回のCDをひっさげてのライブツアーは実現させて欲しいです。
さてさて、どうなりますやら?


矢野顕子 × 上原ひろみ
Recording Live in Tokyo ~Step Into Paradise~
@東京オペラシティ コンサートホール
2024.9.24 tue  & 25 wed

矢野顕子(p,vo)
上原ひろみ (p)

Set List
(矢野さんのMCから記憶を辿って記載したものなので
 曲順、曲名、曲名の表記など、不正確な情報であることを予めご了承ください。
 あくまでも自分用の備忘録です。)

  1. 変わるし

  2. げんこつIsland

  3. ドラゴンはのぼる〜Polaris

  4. Just The Two Of Us

  5. Pendulum

  6. ラッパとあの娘

EC. ラーメン食べたい(替え玉)


9/24  2nd take
Polaris
ラッパとあの娘

9/25 2nd take
変わるし
ラッパとあの娘

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