
Photo by
koichiakamine
福田恆存の「保守とは何か」
家への帰り道、
今日はゆっくり過ごそうと思った。
読みたい本が溜まっているし、
自分の頭の中も整理したいと思っていた。
帰宅して、家事を済ませて
福田恆存の本を開く。
「保守とは何か」
生きがいとは何か?文化とは何か?
という大きな問に対して具体例を出して書かれている。
文化とは生き方であり、自分の内側にあるもの。
子供の頃からの生活を通して無意識のうちに身体にしみこんでいるもの。
そういったことを大切にすることは、
いいかえれば自分の感覚を大切にするということ、素直になるということ。
行事や風習だけがそういうものだと考えられがちだが、
会話や風景などのその時その時の経験が自分の実感として残っていく。
自分の本当の声を大切にして生きることが、日々の楽しみを感じることが
すなわち生きがいのある生活ということ。
この本では江戸時代の人間が例として書かれている。
昔の武士は、
常に主君に対して忠誠を誓い、利己心を捨てて生きていたわけではない。
彼らは適度に利己心を発揮し、時にはすっぱりと捨てて生活していた。
自分で調整していた。
要するに、文化があった。
現代社会は共同体という横の連帯、
文化や伝統という縦の連帯を失っている。
これは早急に解決できるものではない。
一人一人がゆっくりと自分の生きがいを感じていくことが大切だと思う。
時間をかけて日常との関係性を築き、
日々楽しく過ごしていきたいと思う。
今週の休みは、
野菜の種まき、知り合いにおススメされた居酒屋、竹林整備のお手伝い、
大子町で夜景の撮影が出来たら嬉しいなと思う。