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世間の話

近所で働いているインドネシア人と知り合いになった。

お魚の加工をしている方で、
最近日本に働きに来たとのこと。


職場以外の日本人と繋がりを持ちたいとのことで、
友達がやっている日本語教室に参加してくれた。


孤独死が話題になっている日本だが、
外国から来た方はより繋がりのなさを感じていると思う。


なぜ繋がりが必要か。

繋がりがなくなると、自分の命は自分のモノという考えになる。
だから別にどう使ったっていいでしょ、となる。


もともと日本では、「人」ではなく「人間」という言葉を使う。
その繋がりを世間という。

誰かの間に生きている存在で、西洋的な個人という考え方はない。


西洋は人の横の繋がりから、キリスト教(神)との縦の繋がりになったことで個人という自己が生まれた。

※阿部謹也さん 「世間への旅」


それが戦後から高度経済成長期を経て、どんどんと崩れてきた。

終身雇用を前提とした会社組織が繋がり(世間)の代わりをしていたが、
人材の流動化でそれもなくなる。

そして神との繋がりもない、剥き出しの個人となった。

自殺率がここ数年高いのも、少子化にも影響していると思う。


もう一度、様々な業種、年齢層の人と繋がる
根を持った社会を作る必要があると思う。


これは経済だけの問題ではない。
そういった繋がりの持った人が政治に関わる社会でないと、
本当の共同体自治、独立はない。


ただ繋がりがあるだけのズルズル流される人間になってもいけない。


そこにはある種の行動哲学、信念が必要だ。







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