【お風呂小噺】違いがわかる大人になる。ダバダ~ネバダ~
■意外とお湯の温度ってわかりますよね?
自分自身これを特技と言っていいのかわからないんですが、
銭湯に行ったとき、湯船に浸かれば、
「あぁ、○○℃だなぁ」なんとなく分かります。
小数点以下までわからないですが、ほぼ当たるんですよね。
毎日自宅等で湯船に浸かっている方は少し気にしていただければ、
分かるようになると思うのですが、
意外と1度の差って、大きいんですよね。
きっとこのトラさんは、違いが分かりそうですよね。
(92kataritoさん、お写真ありがとうございます。)
vol.1~やっぱ、キレイな銭湯行きたいな~の記事の冒頭部分で、
温熱効果について、少し書いたのですが、
今日はその温熱効果について、少し詳しく書いていこうと思います。
■お風呂に入るだけで温熱効果!
よく勘違いされていることで、
「温泉は成分が入っているから効き目があるんだ!」
と思われている方がいます。
もちろん成分があるから効き目があり、これを薬理効果といいますが、
自宅のお風呂も温泉もどちらも成分に関係なく、
温度による効果が第一にあり、
これを”温熱効果”といいます。
お湯の温かさにより血行が促進され、効果が期待されるのですが、
深部体温を1度上げ下げすることにより、神経を刺激できます。
この神経を「交感神経」と「副交感神経」に呼びます。
大きく分けて、熱めのお湯41℃以上で交感神経が刺激され、
身体として緊張、興奮状態になります。
目を覚ましたいときに入ります。
ぬるめのお湯40℃以下で副交感神経が刺激され、
リラックスした状態になります。
リフレッシュしたいときや快眠を求める時は、
深部体温を下げるように入ります。
この人間の仕組みを利用して、
各お湯の温度を合わせていくことで、
症状に合った改善入浴ができます。
■1℃で違う!症状に合わせた入浴法
人の平熱はそれぞれ違うと思います。
なので、先程の刺激される温度は参考に、
基礎体温+2~3℃が副交感神経の刺激温度。
基礎体温+5~6℃が交感神経の刺激温度。
ぐらいに思っていただければと思います。
それでは、1℃ごとの体調改善入浴法をご紹介します。
(参考文献:「たった1℃で体を変える。本当に健康になる入浴法(著:早坂信哉」)
・交感神経優位
湯温:42℃
症状:呼吸器改善、鼻づまりの改善
おススメ入浴法:
半身浴で5分ほど浸かりながら、深呼吸をする。
できるだけ湯気を吸ってください。
湯温:41℃
症状1:肩こり、腰痛
おススメ入浴法:
全身浴で10分ほど浸かりながら、肩・首を回す運動。
症状2:低血圧
おススメ入浴法:
半身浴で3分と手足冷水の交互浴。
・副交感神経優位
湯温:40℃
症状1:不眠症
おススメ入浴法:
半身浴で20分。寝る1~2時間前に。
症状2:むくみ
おススメ入浴法:
全身浴で20~30分。入浴途中、水分も取る。
症状3:冷え性
おススメ入浴法:
半身浴で15分。ぬるめで満足できない方は最後に数分だけ熱い湯に入る。
湯温:38℃
症状:イライラ、うつ状態
おススメ入浴法:
全身浴または浮遊浴で20分。
1回の入浴だけでは改善はしませんので、
ゆっくり、じっくりとご自身のペースで入浴してみてください。
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