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【お風呂小噺】温泉と適応症と私~入る前に見てほしいところ~

■温泉の効果を知る

温泉に浸かることはもちろん効果があります。
ただ、なんとなく入るよりもちゃんとその温泉にどんな効果があるのかを
理解して入ることで効果がもっと上がります。
なので、まずは温泉をどう知るのか見ていきましょう!


温泉には多量に成分を含んでいるため、いくつかの効果があり、
それらを掲示しなければいけないのですが、
それを『温泉分析表』と言います。

温泉分析表には、泉温から成分表までたくさん書かれていて、
以前の記事では、泉質に注目することをご紹介しました。

その他にも一般の人でもすぐにわかる部分があり、
この温泉が何に効くのか書いてある「適応症」の項目です。

適応症は、温泉の成分などにより効果を示した欄です。

そこには、筋肉痛や冷え性などわかりやすく記載がありますが、
たくさん書いてあって、結局何に効くのかわからない。です。

一応記載してあること全てに適応する可能性はありますが、
適応症欄のはじめの方に書いてある項目はどの泉質にも共通する効果です。

これを『一般的適応症』といい、
神経痛、胃腸機能の低下、ストレスによる諸症状など記載されます。
ただ、これらは温泉成分による効果というよりも温浴による温熱効果によるところも大きく、温度を操れば、家庭のお風呂でも一部可能です。

一般的適応症は浴用のみの効果となっているため、
浸かることに意義があると言えます。

この他に温泉成分による適応の違いを示したものが、
『泉質別適応症』です。
泉質別適応症は、浴用と飲用それぞれに効果の違いがあります。

続いては、効果の違いと見分け方を見ていきましょう。

■泉質別適応症で効果をあげる

適応症は、温泉分析表の別表に記載となりますが、
掲示の仕方に決まりはなく、全て一緒に書いてあるところもあれば、
一般と泉質別で分けて書いてあるところもあります。

ただし、一般的適応症から先に書くのが通例で、
内容は、「筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり、、、健康増進」までとなります。

このように一般的適応症では、”健康増進”が必ず最後に来て、
この次からが泉質別適応症の項目となります。
なので、適応症の欄で、”健康増進”に注目してみてください。

健康増進のあとに下記のような、それぞれに泉質による記載があります。

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これが成分を中心とした本来の効果ですので、
入浴前に水を飲みながら確認してみてください!!

これを確認しておくだけで全然違いますし、
美人の湯の入り方と合わせて、
効果をあげましょう!


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