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【お風呂小噺】東京10円上がるってよ!

■8月より大人料金改定です。

東京都内499店ある公衆浴場(銭湯)の大人入浴料金が、
来月8月1日より10円値上がりし、480円となります。

中人、小人の料金は変わらず、また回数券の金額も据え置きとなります。

東京の銭湯における料金改定は消費税率改定に伴う値上げが、
2014年、2019年の過去2度ありましたが、
実質的な値上げは、2009年以来となるとことです。

■対策協議会の報告

今回の値上げについては、
東京都より入浴料金統制額についての検討依頼があり、
対策協議会が開かれました。
(下記、報告書)

ここでの試算結果として、新型コロナウイルスの影響により、
引き上げが必要であり、現行金額の470円と理想価格の差額に乖離があると
記載があります。

ただ、コロナでの影響は一時的な物であり、
それに対しての乖離があるという意味は少し謎が残る理由です。

コロナ前の客数に戻れば、金額が戻るのなら別ですが、
客数を戻す意味では金額を下げる試算もあるべきのところです。

公共における料金での議論については、
高速道路の料金が有名で、特に名古屋高速が有名です。

他の都市高速に比べて既に料金が高いにも関わらず、
利用数が減ったからと料金の値上げがされましたが、
結局大きな改善には至らなかったことです。

経営視点でどうしても値上げが必要であるならば、
500円まで値上げをして端数を無くすことで、
出来るだけお店が両替する手数料と手間を減らすことの方が効率的です。

■銭湯文化が続きますように

昨今のサウナと銭湯のブームによることと店舗数が減ったことにより、
平均利用者数は平成20年度より増えており、
コロナを別とすれば、1店舗当たりでは増えているといえます。

もちろん銭湯における経営は厳しい部分は変わりありませんが、
東京銭湯は様々な優遇を受けているため、
コロナによる影響の対策は別途考える必要があり、
もう少し細かな試算と報告があるべきかなと思います。

報告書にもある通り、
キャッシュレス化への対応や利用者を巻き込んだサービスなどに対して、
支援と取り組みが進むことを応援しています。

特にバーコード決済は導入料金が低く、
すぐにでもできることは多くあるため、
銭湯文化が維持できればと思います。

改めてコロナ対策を意識して入ることは必要ですが、
常にお湯が回転している銭湯は安全です。

共に盛り上げていきましょう!


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