会社という組織のメリット/デメリット
こんにちは、やしまです。
暑い日が続いておりますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?
つい先日、Twitterでつぶやいたところ「聞きたい!」というありがたいお言葉を頂戴しましたので、備忘録もかねて書いていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
8月某日、私は1日で会社という組織のメリット・デメリットを感じました。というところから始まります。
簡単にご説明いたしますと、私は”株式会社うちゅう”という会社を経営しております。ですが、株式会社にこだわったお話でもありませんので、皆さんの状況に合わせて「私ならこんなだな~」とか考えていただけると、書いた本人としてはとてもうれしいことです。
さて、始めていきましょう。
今回は私が経験した時系列で書いてまいります。
①デメリット
弊社、大変ありがたいことに多くの企業さんからお声がけをいただき、協業させていただく場面があります。それは予算があるときもあればこれから取りに行きましょう!というときもあります。
そして、協業をするとき、特に複数のステークホルダーがいる場合、その調整が非常に難しいことは想像いただけるかと思います。また、協議の場にいらっしゃる方が決裁権を持っている可能性も高くはないものです。
さらに、お付き合いいただいている方々は、企業の名前を背負ってお越しになっているわけですから、それぞれの利益を主張する必要があるわけです。
ここが今回の大きなポイントですね。
企業とは、その組織が持つリソース(物的/社会的資産、従業員など)を最大限利活用して、経済活動をするもの、と定義できるかと思います。
つまり、持っている資産が大きければ大きいほどに、利活用の”最大限”が大きくなるものです。
当たり前ですね。
中小零細企業の最大限なんか高が知れていますが、大企業であれば数億稼げるくらいじゃなきゃ最大限じゃなくても利活用で来てるのか?と疑問になるものです。
上記のお話を合わせて考えると、大企業でその企業の代表として協議されている方々というのは、上から「これだけの資産を使っているんだから成果出してこい!」と言われるわけです。
ただ、新しいことって出口が大きければ大きいほどに、数年で結果が出るものではありませんよね。
ここで、皆さんに考えていただきたいのは「各社の”最大限”って同じでしょうか?」
同じなわけないですよね笑
そうすると、比較的資産を持っている側は「資産を持っているのだから、それが最大限になるようにしてくださいよ」となり、資産を持っていない側は「こっちは資産がないのだからそこまで付き合いきれませんよ」となっちゃうわけです。
ディスコミュニケーションですね。
でも、まだこれが分かっている間柄ならまだかなりマシです。
今日たまたまサラタメさんの交渉術の動画が流れてきましたが、交渉のポイントは…
・相手を論破しない、相手の言うことを鵜呑みにしない
・まず相手に喋ってもらう、相手の話しをよく聞く
・仲間としてお互いの利益を語り尽くす
・明確に自分の欲しいものを言う
・相手が何で欲しいのかなど理由を深掘りしていく
だそうです。
※気になる方は動画見てみてください!
さあ、なかなか生々しくなってきましたね!
これは恐らく日本人の特徴だと思うのですが、利益を語り尽くすとか自分の欲しいモノを言うっていうことができないんですよね。
会社で上から「成果を出せ!」って言われて、でも利益は話してないから一緒に仕事している人も何かしてくれるわけじゃない。なんだったら、利益がなんだかわからない上で誰かが動いたものに対して、いやそれは違うなとか言っちゃう。もうデススパイラルですね笑
これは私見ですが、やっぱり日本って村社会ですよね。東京近辺は例外とは思いますが。とはいえ、精神的には仲間意識が強く、境目を引いてここからOK、その先は全部NGみたいなことしますよね。
この感じって、社内と社外の境目がはっきりしている=日本の企業においてすごく顕著に表れていると思うのです。
ここまで書いちゃうと日本の会社ダメじゃんみたいな話になってきますよね。まあ会社によってはダメなのかもしれないですが…
少し話はズレますが、つい先日1992年の東京の動画を見ました。
2020年の東京と変わらないですね… 失われた○○年/平成って言われていることもうなずけます。これに対して1960年代から1990年代って大きく様変わりしているんですよね。
こんなこと言うと、日本人としてどうなのかと思わなくはないですが、アジア諸国、特に日本韓国中国って先に走っているもの/人を追いかけて追い越すことは得意でも、先頭を走って切り開いていくってとっても苦手ですよね。
そこまでまとめて考えると、(日本の)会社のデメリットというのは…
・実績がある=資産が大きいと、動きが緩慢になりがち
・村社会がゆえの、ディスコミュニケーション
・新しいことがしたいが、新しいことをする人/部署が嫌い
この辺りかなあと思います。
経験に寄せて書いている&いろんなものに配慮して書いているので、まとまっていない感もありますが、皆さんの参考になれば幸いです。
せっかくですので、私なりの解決方法を提示してみたいと思います。
1つは、JV(ジョイントベンチャー)などの仕組みを有効活用すること。あえて組織を小さくする、ということですね。まあ、ここまで持っていくこと自体が困難という話は往々にして存在しているわけですが。
2つ目は、コミュニケーションですね。よく男女の関係で言われることでもありますが「言わなくてもわかってほしい、わかるでしょ」vs「言わなきゃわからない、当然でしょ」というものです。
他人って本当に何にもわかってないですからね。 つまり、私も何にもわかってねえなって思われてるわけですが笑 これを解消する方法を考え続けるしかないのかもしれませんね。
最後に、自分がコントロールするという意識を持つことですね。多分、今回言いたいことはこれだけです!極論、外から見れば上からの要請とか何が利益かなんて知ったこっちゃないですからね。
ベンチャーのエンジェル投資とかはこんな感覚なのかなと思います。確立を自分で変動させられるギャンブルといったところでしょうか。
後から何を言ったって何にも変わらないですからね。文句言うくらいなら最初っから嫌われる覚悟で、同じ目線であーだこーだ言ったほうが圧倒的に生産的ってものです。
新規事業部に関わらず、新しいことをしようとしている企業戦士の皆様の一助となれば幸いです。
②メリット
あまりデメリットばっかり話していると、起業を促しているみたいなのでやめましょう笑
もちろん、企業には企業の良さがあります。デメリットの素となっている資産は、まぎれもなく企業のメリットでしょう。
普通に就職した場合、入社直後って仕事につながるような人脈(社会的資産)って多くはないですよね。しかし、企業に入れば今までのお得意様とか協業先とか、多くの繋がりがあるわけです。好き勝手使えるわけではないですが、これは大きいメリットと言えます。
また、新人というのは残念ながら入社3年目くらいまでは完全に赤字です。これは紛れもない事実だと思います。※キーエンスとかは意外とそうでもないのかもしれませんが… これを受け入れられるというのは企業、特に大きい企業ゆえのメリットですよね。
で、ここまでは一般的にこういわれてるよね、くらいのものです。
私が感じたメリットは…
最大の実力を各方面で活用できる
です。
これはどういうことかというと、例えば弊社で言えば教室のコンテンツを作るのが得意なスタッフもいれば、外から案件を持ってくるのが得意なスタッフもいるわけです。でも、1人だったらおそらくどちらかが得意でもう一方は可もなく不可もなくって感じかなと思います。
これってすごくもったいないですよね。クオリティが高ければリピートの可能性も上がりますし、何より社内の蓄積やスタッフ間のスキルアップにもなります。
これが、やっと自分の会社で片鱗が見えてきた、というところでメリットを感じ、感動していました。なかなか落差の大きい一日でしたね笑
これは会社じゃなくても実現できますが、会社のほうが実現しやすいかなあと思っています。個人事業主・フリーランスって言うと、それだけであぁ一人でやるんだなあって思われちゃいますからね。※むしろそれが十全に発揮されていい感じの業界もありますが!
ここまで書いて、やっと自分の会社がなぜ曖昧な境界のまま進めているのかが分かった気がします。
「ウチには狭義のスタッフと広義のスタッフがいて…」とかいう人いないですよね笑
今後は会社や組織の境界が曖昧になっていくのだろうなあと感じています。というかそうでなければ個々の価値観が多様化する中で、社会は対応していけないでしょう。
そんなこんなで、5期目に入ってもてんやわんやな弊社ですが、次々と事業を展開できればと思っています。ご相談も大歓迎ですので、ぜひに!
それでは。