やりたいことを見つける方法
こんにちは、MKY's LLC代表の安田和世です。
日本人が「やりたいこと」を探す際に考えるアプローチと、欧米や東南アジアの先進国でのアプローチには、文化的な背景や価値観の違いが影響を及ぼしていると言われています。
特に、「become」と「being」という二つの概念の捉え方にその違いが顕著に表れます。
1.日本における「やりたいこと」の探し方 - 「become」の重視
日本では、社会全体として「何かになる」こと、つまり「become」の概念が重要視される傾向があります。
これは、学校教育や就職活動の際に頻繁に聞かれる「将来何になりたいか?」という質問からも明らかです。
この背景には、キャリアや社会的な役割を通じて自己実現を図ろうとする文化的な側面があります。
日本ではしばしば、何を成し遂げるか、どう社会に貢献できるかが重視され、それが個人の「やりたいこと」に直結するケースが多いのです。
このアプローチでは、明確な職業や社会的地位がゴールとされ、それに向けて努力することが重要視されます。
結果として、外部から評価される「成功」や「成果」が目標となりがちで、内面的な充足感や自己のあり方よりも、目指すべき具体的な目標に向かうことが優先されるのです。
2.欧米や東南アジアの先進国における「やりたいこと」 - 「becoming」から「being」へ
一方、欧米や東南アジアの先進国では、個人の「存在」そのもの、つまり「being」を重視する傾向が強いとされています。これは「自分が何をするか」だけではなく、「自分が誰であるか」、「どのように生きるか」を考えるアプローチです。
やりたいことを見つける際には、職業や地位の達成だけでなく、日常生活の中での自己の在り方や、精神的な充足感を重視することが多いのです。
たとえば、「仕事で成功することが幸せの全てではなく、自分らしくあることが重要」という価値観が根付いているため、必ずしも「何かになる」ことだけを目指すのではなく、今現在の自分自身をどう受け入れ、どう充実させるかに焦点が当てられます。
この考え方は、自己の幸福感や精神的な充足感を大切にし、ライフスタイルや人間関係においてもバランスを取ろうとする姿勢に繋がります。
3.文化的背景が生む違い
このような違いは、各国の文化的背景に大きく影響されています。日本は、集団主義や和を重んじる文化が根強く、個人の成長が社会全体の繁栄に寄与するという価値観が共有されています。そのため、やりたいことを見つける際にも、「社会に役立つ自分」や「外部から評価される自分」を目指す傾向が強いと言えます。
一方で、欧米や東南アジアの先進国では、個人主義が根付いており、「自分がどう感じるか」、「自分自身が何に満足するか」が重視されます。これにより、やりたいことを探すプロセスも、まず「自分らしさ」や「自分の本質」を見つけることから始め、そこから自然に「何をするべきか」を考える流れになります。
4.結論
日本では「何かになる」ためにやりたいことを見つけることが多く、欧米や他の国々では「自分自身を知る」ためにやりたいことを探すことが一般的です。
これらの違いを理解することで、自分にとっての「やりたいこと」を見つけるヒントが得られるかもしれません。
どちらのアプローチにもメリットがあり、どちらも自己実現への道筋を提供してくれますが、現代では両方の要素をバランスよく取り入れることが、より豊かな人生を築く鍵になるでしょう。
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