#PLAYLIST対決 のすすめ - 第1話
フカミマドカさんのツイートで知った「PLAYLIST対決」。「トータル1時間以内、タイムリミットあり、キーワードに沿った選曲」の3つのルールで後は自由。使うのは音楽配信サービスでもYouTubeでも、他の人が聴ける形のリストになっていればOKのよう。フカミさんからは
のコメントも。理由があれば1983年の曲じゃなくてもOK・・・懐が深いなぁ。毎年自分のベストは作ってるけど、お題に沿って選曲してプレイリストを作る、というのはDJをやらなくなってからご無沙汰な気が・・・何より凄く楽しそう。そして時間ならたっぷりある!
というわけで、早速参加して作ってみたのがこちら。Spotifyで作ってます。
まず、1時間というトータル時間の制限が絶妙の楽しさ。少ないわけではないけど、あれもこれも!と入れ始めると簡単に1時間半くらいになり、泣きながら削るはめに。作る順番としては 1) まず入れたい曲を探す 2) 片っ端からプレイリストにぶち込む 3) そこから1時間に収まるように削っていく、なので、いずれにしても最後は泣きながら削ることにはなるんですけどね。
そしてお題の設定。これが完全に自由作成だと悩んでしまうけど、キーワードがひとつでもあれば、そこを起点にどう組み立てるかを考えやすいのです。今回は「1983年」なので、1983年にヒットした、リリースされた、タイトルに1983が入っている、1983年に生まれた(亡くなった)アーティストetc.と、曲を選ぶ切り口をこのお題から探ることが出来ます。今回自分は直球?の「1983年に発売された曲」で選んでいます。ある1年で音楽を切り取って考えたことがあまりなかったので『ほぅ、この曲とこの曲が同じ年発売か!』と思いながら探していくのが凄く楽しいんですよね。今回は「年」がキーワードですが、今後は全く別の角度から題材が選ばれるかもしれない・・・全てはフカミさんのみぞ知る、なのです。
あと、「軸となる曲を決める」ことが鍵を握る、という選曲者の方の発言を目にしました。うーん確かに。今回の自分の選曲はMtumeの"Juicy Fruit"を軸にしました。
It was all a dream...The Notorious B.I.G.の"Juicy"でのサンプリング元としておなじみのあの曲です。80年代前半は生ドラムがリズムマシンに置き換わり始めた過渡期、なおかつシンセベースが入った曲をポップスのチャートでも頻繁に聴くことになった時期だったんじゃないかと。TR-808使いのモデルケースとも言うべき1982年のMarvin Gaye"Sexual Healing"とか非常に衝撃的でした。
あのソウル・ミュージックの帝王Marvin Gayeがギター以外はほぼ全面打ち込みの曲をリリースしてくるなんて、昔から彼の音楽に親しんできた人にはさぞかし驚きだったでしょう。その前年、1981年発売のアルバムIn Our Lifetimeではそんなそぶりもなかったのに。この辺の背景、以前読んだMarvin Gayeのバイオグラフィーを再読して確認したいところ。今回は入れていませんが、The Isley Brothersの"Between The Sheets"も1983年ですもんね。あ、どちらもCBSからの発売だ。
その次に考えたのが「ヒップホップの萌芽」。自分のリアルタイムの経験としてはMalcolm McLarenのDuck Rockでした。
凄い映像だな・・・今観てもカッコいいけど、文化の盗用みたいに言われても仕方ない気もするMalcolm Maclaren氏。15:19から始まるBuffalo Gals
を本来は入れたかったけど、The World's Famous Supreme Team(名前がほんと秀逸)色の強い"The World's Famous"をセレクト。
あとは思いつくままに、ですが、本当にキラーと言える曲が多い1年=1983年の印象です。2020年現在、世界で一番良い曲(yassoon比)、DeBargeの"Stay With Me"、
も外せなかったですね。この年に発売されたMichael JacksonのThrillerからの7枚のシングルとか1曲も入れてないんだよな・・・とはいえ、自分の好きな曲をこれでもか!と並べられて満足度の高いプレイリストになりました。良かった良かった。邦楽全然入ってないな・・・。
・・・と思ってTwitterで #PLAYLIST対決 を検索すると、この企画に参加した方々のプレイリストが出てきます。例えば、発案者フカミさんのリストはこちら。
あーあの曲もこの曲も1983年か!くぅー!と身悶えしながら聴く中で、Matthew Wilderの"Break My Stride"は「あー!」と声が出てしまった良い湯加減の1曲。
変なアートワーク・・・全然記憶ないのですが、
これに使われたことでさらに記憶に残る曲になりました。
で、この1983年の前に「1977年」プレイリスト対決があったとのことで、そちらも後追いで作っています。1時間という枠を少しでも有効に使うため、Single Editなど分数の短いヴァージョンを探すのも楽しみの一つです。
そして先ほど次回の開催の案内がフカミさんからありました。お題は4/16今夜の発表です。
楽しみ~。面白そうだと思う方はぜひハッシュダグ #PLAYLIST対決 をつけて参加してみてください。それでは~。
(Photo by Mariah Ashby on Unsplash)