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初めて社会に出て働くあなたへ
年が明け、決意新たに2021年をお迎えの方が多いと思います。
人事に10年携わった身として、今月から、あるいは4月からなど、近々新社会人となる予定の方へメッセージを送りたいと思います。
まず初めは「無駄なプライドは捨てろ」です。
社会人になっても、日々学びです。真摯で素直な人材は学ぶ機会を的確にモノにし、伸びます。逆に鳴り物入りで入っても、凡人もしくは凡人以下の評価や結果が出せない人は、大抵プライドが邪魔をしています。
自分に足りないところや誤ったところを素直に認めず、
「あー、それ気付いてましたよ。大丈夫です。」のような自己防衛に走ってしまうと、先輩も教え甲斐もなく、自身でもせっかくの学びの機会を逸してしまいます。
逆に積極的に自身の弱みをさらけ出した方が、学びも多く、周囲からの信頼も結果的に早く得られます。
そして次は「就職前より辛いことが多くて当たり前」です。
よく「想像していた感じと違った」等で早期で企業を退職してしまう方も多いですが、それは多くの場合、「甘ったれ」が多いと思います。実際のところ、一般的なネガティブな要因で離職した方は、「どうせウチも似たような理由ですぐ辞めるんだろうな」と企業側に思われてわれてしまいます。
例えば学生までは学費を払い、サービス(教育・学問)を受ける側であったのに対し、社会に出ると、社会への貢献の対価として報酬や給与を得ます。
端的に言うと、立場が180度変わるのです。
一部の例外を除き、早期離職をしてしまう方は、何を想像していたのでしょうか?
企業研究と自己分析はしっかりやっても、それは「働く(就職する)ため」の手段です。手段が目的化してしまっていないでしょうか?
学校の様にお客様扱いしてもらえると思っていては、成長も出来ませんし、凡人一直線です。
最後に「自分は突き抜けた存在」と感じていたい人へ。
会社で上司や先輩に勧められた勉強のみをしている社員は凡人です。会社で一目置かれる存在になっている人は、更に自分で学び、努力しています。
具体的なアクションとしては、「読書や勉強など、自己研鑽をとにかく習慣化しよう!」と言いたいです。
通勤中の30分だけでも、往復で1時間、年間240時間程度になります。
特に読書(自己啓発本やビジネス書)は他人の思考を追体験できるとともに、文章力が飛躍的に向上します。強くお勧めします。
自己研鑽は、変化が分かりづらく、地味な行動ですが、継続すれば5年後・10年後に同期の社員に知らぬ間に圧倒的な差をつけることができるはずです。
皆さんの将来に少しでも役に立てたらと思います。