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就活でやってはいけない事4選

年が明け、就活追い込みの方、これからスタートの方、色々といらっしゃると思います。
採用担当として約10年、数々の応募者を見てきました。

その中で、過去に見てきた実際の事例を基に、「やってはいけない事4選」を発表します。これは私の勤務先の様な中堅専門商社だけでなく、幅広い規模・業界の企業にも通ずる内容と言えますので、是非参考にしていただければと思います。
学生の方はもちろん、採用担当になって日が浅い方も、視点の1つとして参考にしてもらえる内容だと自負しています。

また、それぞれの事柄に対し、こうすると良いという具体的なアクションプランをお伝えしますので、今後の対策のベースにして下さい。
この記事では

・ES/履歴書の「強み」とアピールの仕方
・面接時の陥りがちな罠
・「自己分析」の位置づけ

について記載しています。では、ランキングを発表していきます。

1.ES・履歴書の「強み」欄がどの企業向けも同じ

いきなり難易度の高い内容ですが、この行為は1通1通心を込めて書いているつもりでも、どの企業に自分の同じ面しか見せていないという事です。
志望動機が企業ごとに違うのは当たり前以前の問題ですが、アピールする強みもピントが合っている必要があります。
「私の魅力は〇〇なので、御社では△△で貢献します!」というPRがあったとして、バッチリはまる企業は良いですが、「その強み、そこまで重要視してないんだよなぁ~」というケースが多いです。

確かにフラットな視点で見ると、あなたの一番の魅力は〇〇かもしれません。しかし、あなたの魅力はそれだけではないはずですし、企業が求める人材像(補強したい分野の人材)の要素を少しでも持っているとしたら、関係ない〇〇より、そこをアピールした方が響くと思いませんか?
誠実さを求めている人に、金持ちアピールをしても効果は薄いですし、人と人なら、その場合少しでも自分が誠実な人間であることをアピールしますよね?

何とか説明会時の質疑応答や企業HP、その他情報でその企業が求めているものを察知して、「自分なりに」相手の欲しているポイントを突くようにしましょう。これでライバルに差をつけることができます!
それでも内定に至らなかったら、自分が活躍する場ではなかったと割り切りましょう。そのあたりのメンタルの考え方は「就活を頑張るあなたへ」という記事に載せています。こちらも参考にしして下さい。

2.ES・履歴書のアピールポイントが多い

これも衝撃だと思います。
「えっ?強みは多いに越したことはないっしょ!」と思うかもしれませんが、ちょっとシチュエーションは違いますが、次の状況はいかがでしょう?
あなたは5対5の合コンに来て、5人の異性のうち、4人がとにかく自分の良いところを片っ端からアピールしていて、更にその情報がいくつか重複している中で、残りの1名が「とにかくまじめな事しか取り柄がない」と話していたら、圧倒的な外見の印象がない限り、印象に残るのは、残りの1名の方ではありませんか?
4名の方は、アピール内容と名前、顔が一致しないのではないでしょうか?

これは残念ながら採用面接の場でも起きていて、1日数名から十数名、何日かあるので、数十名から数百名を20~30分ずつ面接で見るとすると、面接官は応募者一人につき情報を1~2個程度しか記憶できません
そのため、「全てにおいて圧倒的なエピソードのある人」を除き、ほとんどの人は「そこそこのエピソード数個」ではなく、「特徴的な(自分らしい)エピソード1つ」で勝負する事をおススメします。
数を多くすると、逆にあなたの色が薄れ、面接官の印象に残らないことがあります。

3.面接で話す内容を丸暗記している

過去に面接試験でこんな事がありました。

応募者が入室し自己紹介の後、面接官からの質問を受け話し始めて5秒、彼は猛烈に練習してきたであろう完璧に暗記してきた原稿を一心不乱に感情のないまま再生を始めました。
当時の私の上司(面接官は私の他に二人)が二人とも前のめり姿勢でスタートしたのも束の間、一瞬で前のめりは解消され、興味を失っている様子が分かりました。私もそれを見た瞬間、彼には申し訳ないですが、面接記録の作成を止めました。
その時の上司の行動は単独で見ると、何気ない行為で応募者には分かりづらいですが、他の応募者の時の様子と明らかに違いました。
案の定、彼は検討の土俵にも上がっていませんでした

もちろん練習する事は良い事です。どの企業でも聞かれるくらい基本的な質問でフリーズして、逆にこっちが気を遣うレベルは問題外ですが、ガチガチに練習してきて録音再生同然となっても面接として成り立ちません。面接官も人間ですし、人となりも様々です。


空気を読み(感じ)、少し話した中から面接官の人となりを想像し、より伝わる言葉とスピードで話せると最高です。


企業側も、仕事の仲間を探すプロセスとして面接をしているので、Q&Aのキャッチボールの心地よさは大切です。
コツとしては、話す内容を箇条書き程度にし、あとは面接官やその場の環境を考慮してその場でアレンジできるといいですね。


4.自己分析のエキスパートになる

最後のやってはいけないことは「自己分析のエキスパートになる」です。

これは、自己分析を上達してはいけないという訳ではなく、自己分析を目的化しないよう注意すべきという事です。
就職活動の時に自己分析するのは、これまで生きてきた二十数年を踏まえ、これから社会に出て世の中に貢献する際に、どの道に進むかを決定するための大きな材料として使うためです。材料であり手段なのです。

残念な方は、膨大な時間を割いて自己分析をして、「とにかく自分を紐解く事」に集中しすぎて、出口の見えない自己迷宮に迷い込んでしまうでしょう。「自己分析のための自己分析」は就職活動では必要ありません。

日常生活の中で、頻繁に社会に出る事を考えていた方は、敢えてこのタイミングで自己分析をせずとも、自己の価値観や興味と自分の能力等を鑑み、自分の進む道を決め、歩んでいくでしょう。
しかし、多くの方は「自己分析」という一つの就職活動時の行事にする事で、改めて自己の価値観と向き合う機会を作り、自身の価値観や興味を具体的に言語化していく作業をします
自己分析の際は、いくつか自分の興味ある事柄や分野、行動を書き起こし、マインドマップで「なぜそう思うか?」「具体的には?」という枝を作り、伸ばしていく方法をおススメします。マインドマップは手書きでもいいですが、私は「XMind」というアプリでの作成が手軽で良いと思います。

マインドマップは思考の整理に役立ちますので、就職活動以外でも、悩み事だったり、仕事でのマーケティングに使ったり、いろいろな場面で使ってみて下さい!

以上、就活でやってはいけない事4選でした!
これからも有益な記事を配信していくので、フォロー宜しくお願いします!

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