【種牡馬】 ダーレー・ジャパンは大勝負!? Palace Maliceの今後を探る!
明日、東京競馬場で行われる共同通信杯。
過去の勝ち馬もその後クラシックやG1の舞台で活躍する出世レースです。
今年1番人気が予想されるのは2歳G1となる朝日杯フューチュリティステークスを勝ったジャンタルマンタルで、今注目のPalace Malice産駒。
「この父は一体何者?」と思う方も多いのではないでしょうか。
ということで、今年から日本で生活を送る種牡馬パレスマリスについて書いていきたいと思います。
6頭中2頭の重賞馬を輩出!
なぜ今、パレスマリス産駒が注目されているのか?
それはご存知の方も多いとは思いますが、好走率がとても高いからです。
最初に注目されたのは母父としての存在で、ジャスティンパレスを輩出した母パレスルーラー。パレスマリスの母でもあるということで2頭は兄弟という関係になります。
それをきっかけ?に海外への持ち込みや産駒を輸入してきたところ大当たり。
前述のジャンタルマンタルだけでなく、先月行われたシンザン記念ではノーブルロジャーが重賞勝ち!
JRAでの産駒はわずか6頭ながら重賞馬2頭を輩出したことで、更に注目度が高まり、今年からはダーレー・ジャパンが種牡馬導入をしたみたいですね。
サンデーサイレンス2世となるのか!?
パレスマリス産駒が注目されるもう1つの理由が、芝適性の高さにあると理解しております。これまで挙げた馬たちは全て芝の重賞レースを勝っているのですが、パレスマリスの父CarlinはドバイワールドCを勝った米国のダート中距離馬。
出走馬こそ芝の方が多いですが、重賞勝ち馬がおらず。
下級条件を見る限り、産駒もダートの中距離適性の高い馬だと見ております。
なぜそんな血統背景を持つ馬が(しかも外国産馬やダート血統との配合なのに)日本の芝レースで活躍しているのか。
母パレスルーラーの適性なのかもしれませんね。
前述の通りジャスティンパレスの兄弟ということからも決して日本競馬とは無縁の存在ではないということ。
ただ節約大全さんの人気企画で、馬体を見比べると全体的に脚長 x 繋ぎが立っており、見た目はダート中距離馬そのものです(苦笑)
その中でジャンタルマンタルだけは繋ぎが立っておらず、こういったタイプが今後も日本の芝中長距離路線で活躍する可能性が高そうですし、繋ぎが立ち気味のノーブルロジャーが今後も芝路線で活躍するようであれば、ドゥラメンテ産駒のような活躍も期待できるのではないかと考えております。
懸念される“早熟性“
この先、日本で生産された馬がデビューし始めたらどれだけ活躍するのか…
「パレスマリス産駒に出資しよう!」と決めるにはまだ早いと思っております。
競馬ゆっくりさんがパレスマリス産駒に関する動画を上げておりましたが、米国での産駒成績からは早熟血統そのものみたいですね。
しかもサンデー系繁殖牝馬との仔が未だ活躍していないことから、今後の配合パターンも気になりますし、何よりもダーレー・ジャパンが種牡馬導入したというのが引っかかっております。
というのも種牡馬Palace Maliceが日本で注目されるきっかけとなったパレスルーラーはノーザンファームは早くから目を付けて輸入しており、社台ファームも2頭の繁殖牝馬を米国へ持ち込んでいるので、この血統に何かしらの魅力を感じていたはず。しかし種牡馬導入とはならなかった。
単純にサンデーの血を薄める目的だったのか。
(=ダーレー・ジャパンが先に供用種牡馬として評価をした)
それとも何か懸念事項があって、敢えて導入までには至らなかったのか…
その答えはジャンタルマンタルを中心とした現役馬たちの今後の活躍で見えてくるのではないかと考えております。
ジャンタルマンタルの評価は…
今年の共同通信杯は、レース次第でパレスマリス産駒の今後の評価に大きな影響を与えることとなりそうですね。
筆者の評価は下記の通りとなります。
◎べラジオボンド
○ジャンタルマンタル
▲エコロヴァルツ
△ミスタージーティー
⭐︎ジャスティンミラノ
ジャンタルマンタルは対抗評価にしました。
芝適性は既に証明済ですし、1,800mという距離も血統背景から全く問題ないと見ております。川田騎手の継続騎乗も大きなプラスですが、既にG1馬ということもあって本レースへの本気度がどうか。
おそらくクラシックを意識して東京・関東で1度競馬を使っておきたいという意向なのだと思うのですが、仮に本馬が早熟と仮定するなら(大敗はなくとも)この辺りから取りこぼしがあってもおかしくはないのかなと。
本命ベラジオボンドに関しては…
“なんとなく”です(笑)
日高生産馬のエコロヴァルツと共に頑張ってほしいです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます!