【調教師】 初の女性調教師誕生! 競馬界のパイオニアから学ぶマイノリティとしての生き方
先日、2024年度の調教師免許試験(新規)合格者が発表ありまして、JRA初の女性調教師誕生が話題となりましたね。
女性騎手の活躍が目立つ昨今、驚くことではない(=現代社会において驚いてはいけない)とは思っておりますが、それでも最初にその道を進む者には多くの苦難があるのではないかと想像します。
以前、キムテツ調教師について書いた記事が多くの方に読まれているということで、今回は久しぶりの調教師シリーズとしまして、前川恭子新調教師と「マイノリティを生きる」について書いていきたいと思います。
調教助手同士の夫婦
前川恭子現調教助手のことを調べていくと高校1年生の娘さんがいらっしゃるようで、旦那さんは前川和也調教助手という方ということは職場内恋愛だったのでしょうか。
話が逸れちゃいそうなので…笑
前川和也さんの話に戻すとこの方は元角居厩舎に所属しておりオークス馬 トールポピーを、現在は友道厩舎でダービー馬ドウデュースを管理する敏腕調教助手のようですね。
夫婦で生き物を管理する仕事に就き、お子さんも育てながらという生活はこれまでもかなり大変だったのではないかと想像します。
実際に会見では「子育てもそうですし、みんなで協力して休みを決めたりして、働きやすい厩舎をつくりたい。女性従業員が入ってくれたらうれしいですね。」と仰っていたようですし、他の厩舎関係者とは異なる環境下で結果を残してきた前川恭子さんの調教師としての活躍を今から期待せずにはいられません。
なぜ今になって女性調教師が誕生!?
言い換えると「これまで女性調教師いなかった理由」になりますが、まずは“女性“と“調教師“を切り離して考えるべきだと思います。
調教師資格試験は競争率が高く、合格するのが極めて難しい試験。
今年も1次試験(筆記試験・身体検査)に132人が受験をして、2次試験へ進んだのはわずか24名。最終的に2次試験(口頭試験・人物考査)を突破、試験に合格したのが9名ですから、合格率は7%にも満たないということになりますね。
よく世界の矢作調教師が14回目で合格したという話があるように(今の師の活躍を見ると、単純に「調教師としての資質」と「学問」との違いのようにも思えますがw)、まずは男女関係なく調教師になるのは難しいことを前提に考える必要があるのではないでしょうか。
その上で“女性“の部分ですが、(推測にはなりますが)ここは競馬界という狭い社会の影響だと思います。
バレットという仕事に多くの女性が従事しているように、女性はサポート役であることが潜在的意識の中で常態化しているため、そもそも調教師を志す女性が少なかった。分母が極端に少ないため、試験を合格して調教師になる女性がいなかった…と色んな記事を読んだ結果、結論に辿りついた次第です。
競馬界の更なる発展のために…
ここから先は
自分が大事にするものを皆さんへ共有できればと思っております。共感して頂ける方からサポートをいただけますと大変ありがたいです。