俳句のリズム考、そして多行俳句についてもすこし
――8-8-8実験句会レポート
「俳句のリズム」という問いをたてた時点で、俳句を音楽として考えていることになる。
定型俳句は8拍3小節のリズムを基盤としているという言説は、前川剛の「俳句定型8ビート論」をはじめとして、以前からさまざまなバリエーションとともに論じられてきたものだ。
作曲家であり「文芸再構成師」を名乗る小野修氏は、以前から独自に「8ビート論」と同様の分析を行ったうえで、最長の定型俳句とは8拍3小節すべてを音符とした8-8-8の24音なのではないかという説を考えていたという。ある日の雑