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ITフリーランスの現実~エージェントの仕事の質

私は現在フリーランスのITエンジニアとして仕事をしていますが、
フリーランスになったのは今から約5年前で
それまでは会社に所属していました。

フリーランスとして仕事をするには、
ソフトウェア開発を行っている企業の人材募集情報を集めて
参画したい案件に応募する必要がありますが

会社に所属していたエンジニアは
ソフトウェア開発を行っている企業の人材募集情報を集めるのは
自社内の営業担当者などにまかせていて
人材募集情報を自分で集めたことが無い人が多いのではと思います。
なので、人材募集情報の集め方などがわからなかったりするわけですね。

そこで、フリーランスに案件を紹介してくれるサービスを展開している
エージェント企業に参画したい案件の条件を提示し、
そしてエージェント企業から案件を紹介してもらうわけです。

フリーランスの現実_エージェント

私は複数のエージェント企業のフリーランス案件紹介サービスに登録していますが
エージェント企業の仕事の品質について疑問に思うことがあったのでそれを本記事で書いていきたいと思います。

1.希望条件と人材募集内容のマッチングの品質

私が会社員からフリーランスに転身した後に最初に行ったことは
「IT業界の仕事の案件を紹介してくれるフリーランスエージェントサービスへの登録および案件の紹介依頼」
です。

ですが、いきなり以下の問題にぶつかりました。
「エージェントさんから紹介された案件情報が希望条件と合わない」

1-1.思い描いていたエージェントの仕事品質
私は当初、こう思ってました。
希望条件項目全てに一致する案件を紹介してもらえる」

フリーランスの現実_エージェント_理想

たとえば上表の「フリーランス側の希望条件」がフリーランスから提示されたとします。
するとエージェント企業の担当者は上表の「人材募集企業側の募集内容」が「フリーランス側の希望条件」の各項目と一致しているかどうかを確認し、
全項目が一致している案件を紹介してくれるものだ、と思っていたわけです。

1-2.マッチング品質の現実
ところがエージェント企業の担当者から紹介された案件情報は
下表の「人材募集企業側の募集内容」に記載したように、
一部項目の記載が無い(下表では『参加したい工程』の記載が無い)」ものでした。

フリーランスの現実_エージェント_案件紹介内容

当時の私はこのように認識しました。
記載の無い項目もちゃんと先方に確認済みに違いない
私の希望している工程から参画できる案件だろう

そして私は商談の日程調整を行って商談を行ったわけです。

ところが、商談の場で初めて「参画工程が希望している工程とは違う」ことを知りました。
希望条件とは違ったため、私は案件には参画しませんでした。

つまりエージェントは
記載の無い項目は先方に確認しないで案件の紹介をしていた
わけです。

このように、エージェント企業から紹介された案件が
希望条件と一部一致しない
ことはかなりありました。

なので、私は現在は
紹介された案件情報に自分が提示した希望条件項目の記載が無い場合は常にエージェントに確認
するようにしています。

個人的には、
こっちが提示した希望条件項目については全て先方に確認してから案件の紹介をして欲しい
と思うのですが、
希望条件項目の一部でも一致してたらとりあえず紹介する
のがエージェントの世界では当たり前なんですかね?

エンジニアは「エージェントの世界で生きたことがない」ので
このあたりがよくわからないんですね。

また、
希望条件項目の一部でも一致してたらとりあえず紹介する
のだとしても、せめて
希望条件には一部合っていませんが
希望条件に一致しているかどうか先方にはまだ確認していませんが
という一言は添えて欲しいですね。
この一言が無いと、「希望条件に完全に一致している」と勘違いされたりします。

あと、エージェント企業のホームページ上に
希望に合った案件を紹介します!
と記載があったりしますが、この表現も
希望に近い案件を紹介します!
と現実的な言葉にしてほしいですね。

2.IT業界で仕事したことがない人がエージェントになる

私が今まで案件の紹介依頼をしたエージェント企業において
案件を探す担当者の方が
「IT業界で仕事したことがない人」であることが多くありました。

フリーランスの現実_業界未経験エージェント

上図で示したように、たとえば
・人材募集企業から提示された募集要項
・フリーランスから提示された希望条件
どちらも
「IT業界経験が無いと理解できないレベルの内容」
だとすると、

IT業界経験が無いエージェント側の担当者は内容がよくわからないので
とりあえず
「希望条件にあるキーワードが含まれている募集要項」を紹介してきたりします。
ですが、IT業界経験がある人間からすると「ちょっと希望と合わないな」ってなったりするわけですね。

そもそも
プロの人材を求める現場に対して「素人が素人判断で人材を紹介」したり
プロの現場で仕事したいプロのエンジニアに対して「素人が素人判断で案件を紹介」していることって、個人的には「異常」だと思います。

ですが、この「異常な状態」が「通常業務」として成り立っていたりするわけです。

また、フリーランスエージェントはフリーランスが案件参画中もサポートをすることを売りにしていたりしますが、
素人のサポートを求めるプロ」なんていますかね?

私はフリーランスになって5年になりますが、
案件参画中のサポートが役に立ったと思ったことはありません。
正直、「素人のサポートは要らない」です。

3.まとめ

フリーランスエージェントサービスを展開している各企業の仕事品質は
フリーランスが
「自分が参画したいと思える案件に出会えるかどうか」
に関わってきます。

「自分が参画したいと思える案件に参画できた」のであれば、
有意義なキャリアの構築につながりますが、

「自分が参画したいと思える案件に参画できなかった」のであれば、
思うようなキャリアを積めない時間が増えていってしまいます。

フリーランスエージェント業界全体共通の仕事品質の基準があればいいのですが
おそらく現状は仕事品質は
「各企業におまかせ」ではないかと思います。

フリーランスが仕事がやりやすい世の中になって欲しい。
そのためにはフリーランスエージェントサービスの質の向上はかかせないと思います。

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#仕事
#ビジネス

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