ITフリーランスの現実~エージェントの仕事の質その2:違法行為
先日、とあるIT関連フリーランスエージェントサービスを展開している企業(以下、エージェント企業と表記)から紹介された案件に参画することになりました。
商流は以下になります。
システム開発企業
↓
【業務委託】
↓
エージェント企業
↓
【業務再委託】
↓
フリーランス(私)
そして、契約事務作業が発生するわけですが、
契約事務作業の中で「再委託申請書」を作成する業務が発生します。
再委託申請書とは
システム開発企業から委託を受けた業務を
私に再委託することをエージェント企業からシステム開発企業に対して申請するための書類で
通常は「エージェント企業内の業務としてエージェント企業社員が申請書を作成する」ものです。
ところが、エージェント企業側の担当者は
再委託申請書作成業務を私に依頼してきました。
今回の契約で私に課せられる役割は
「システム開発企業から受けたシステム開発業務」
であって
「エージェント企業内業務」ではありません。
「エージェント企業内業務」に該当する「再委託申請書作成業務」は「契約外の業務」となります。
しかも「再委託申請書作成業務」の報酬を私はもらっていません。
法的に違法ではないか?と思い
「フリーランストラブル110番(https://freelance110.jp/)」
を使って弁護士に問い合わせをしました。
弁護士からの回答を一部抜粋します。
エージェント企業の資本金が1000万円以上の場合、
溝口さまが個人事業主であれば下請法が適用されます。
また、この条件を満たさなくとも独占禁止法の適用があります。
~~【中略】~~
一般論として、下請法の「不当な経済上の利益の提供要請」、
独占禁止法の「優越的地位の濫用」に該当し、違法となる可能性があります。
違法の可能性があるとのことでした。
エージェント企業の担当者には違法の可能性があること、
そして今回は訴訟を起こさないが
社内全体周知をして再発防止に努めて欲しい、と伝えました。
自分の行いが違法かどうかの判断もできない人間のいる
フリーランスエージェントなんて信用できないです・・・
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