20/11/13 To the future A #3

一昨日に引き続き、2020年シーズン後時点での評価が公開されたmlb.com版のA'sプロスペクトランキングを見ながらだらだらやっていきます。

11. Junior Perez (new!)
12. James Kaprielian
13. Jordan Diaz
14. Greg Deichmann
15. Brayan Buelvas
16. Grant Holmes
17. Skye Bolt
18. Austin Beck
19. Lazaro Armenteros
20. Tyler Baum

今日は11位から20位です。

11. Junior Perez
Jorge MateoをSDPにトレードした見返りに後日発表選手としてA'sに移籍してきた外野手です。Mateoは枠の関係で最悪なんの見返りも得られず手放さなくてはならなくなる可能性すらあったので、誰でももらえれば儲けものという感じでした。それでチーム11位に入るような高素材をもらえたのは万々歳。24位にいるReedも去年SDPがProfarを引き取って渡してくれました。ありがとうサンディエゴ!ポジションはCFとなっていますが両翼が基本となるであろう大砲タイプと評価されています。

12. James Kaprielian
2017年にGrayとのトレードでニューヨークからオークランドへやってきた3人のプロスペクトのひとり。上で出たMateoもそのひとりでした。トミー・ジョン手術のため17年と18年は1試合も投げられず、19年遂にマウンドに復帰、そして今年メジャー初登板を果たしました。結果はまだ出ていませんが、来年以降の活躍を期待したい右腕です。タイプ的には先発。

13. Jordan Diaz
三塁手、Jordan Diazの名前には妙にワクワクします。2017年、16歳でプロデビューし、その後18年にはルーキーリーグ、19年にはシングルAのショートシーズンで、リーグ平均より3歳近く若い年齢ながら上々な成績を収めました。当時はプロスペクトとして名前が挙がることもなかったため、リーグ成績だけ見て「こいつは何者なんだ!?」とワクワクしたのです。バッティング技術は「もしかしたらチーム組織全体で最高かもしれない」とまで評されていますが、守備に課題を残すと言われています。

14. Greg Deichmann
2017年のドラフト2位で獲得した右投げ左打ちの外野手。「2017年の外野手」というキーワードは後でまた語ります。長打力を期待されていたものの度重なるケガもあり苦しんでいたのですが、昨年の8月にケガから復帰すると打棒が火を吹き始めます。シーズン終了後に参加した秋季リーグでは23試合で9HRと大爆発。今年見られなかったことが悔やまれる選手です。守備位置は両翼が適当、俊足ではないものの走塁センスありと評されています。

15. Brayan Buelvas
2018年に10万ドルの契約金でコロンビアから来たときはさほど注目されてはいなかったものの、17歳にして初参加のルーキーリーグで打ちに打ちまくり、一躍注目を浴びるようになった外野手です。比較的小柄で、本塁打よりも巧打と俊足で二塁打三塁打を量産するタイプに見えます。センター適正も強く推されていて、元オリックスの谷みたいな感じをイメージしてます。

16. Grant Holmes
2016年にLADへRich HillとJosh Reddickを送った見返りに獲得した3選手、その最後の一人。他のCottonとMontasは既にメジャーでバリバリ投げました。しかし当時から素材として最も高く評価されていたのはこのHolmesでした。2018年をケガで失うも2019年に復帰。投げる球は一級品。その才能をフルに発揮できればメジャーでも間違いなく輝けるであろう大物です。

17. Skye Bolt
2015年に大学からドラフト4位で入った外野手。A'sのシステムでは古株となるひとりですが、最も着々と力をつけてきた選手でもあります。両打ちで身体能力が高く外野の3ポジションを器用にこなせるため、4人目の外野手としてのポテンシャルを評価されています。

18. Austin Beck
19. Lazaro Armenteros

この2人をなんとなくセットで認識しているA'sファンは多いのではないかと思います。2017年からA's傘下でプロキャリアをはじめた同期で、今年21歳の同い年です。Beckは2017年の高卒ドラ1、Armenterosは2016年にキューバから国際FAになりA'sと契約しました。
この頃のA'sはシステム全体でとにかく外野手、特にCFが枯渇していました。
2015年にBurnsが素晴らしいデビューを飾りCFに定着するかと思いきや伸び悩み、CrispやSmolinskiでごまかすにも限度があり、2017年は36歳のRajai DavisがレギュラーCFを張る始末。この年はNYYにエースのGrayを放出した見返りにDustin Fowlerを獲得したりSEAにAlonsoを送ってBoog Powellを獲得したり、とにかくCF候補をかき集めていました。そしてかき集めた中のひとり、2017年のシーズン後にHOUとのトレードで得たLaureanoが見事メジャーのレギュラーに収まってくれました。…というのが時代背景です。
それから3年が経ちますが、ふたりはお世辞にも順調とは言えません。A'sのプロスペクト全体に蔓延する三振病にひどく罹患し、評価を落としています。

20. Tyler Baum
昨年大学からドラフト2位で獲得した右腕。平均以上の球種を複数持っており先発4番手あたりに食い込める可能性もあるが、中継ぎになる可能性のほうが高いだろうと言われています。飛び抜けたものはないがまとまった能力、やや独特な投げ方、とオークランド好みな感じのする投手です。