21/01/06 美少女とミステリは相性がいい
以前これ↓を書いてからふとしたときに自分が美少女になった場合のことについて考えるようになったんですが。
最近美少女に関して改めて確信したことがあるんですよ。それは、
ミステリに出てくる女の子は8割増しで可愛く見える
ということです。ミステリに出てくる女の子は本当にかわいい。
しかもミステリは出てくる女性キャラの容姿をいくらでも盛っていいって法律で決まってるじゃないですか。いまでは古典と言われる、いわゆる「海外推理黄金時代」の作品群もポコポコ絶世の美女が出てきますからね。本格でこれなんだからいわんやハードボイルドをや。
そしてミステリはいくらでも美少女に書いていいというだけでなく、出てくる少女がより美少女に見えるというバフ効果まで持っているのです!
アガサ・クリスティの『ねじれた家』という作品があるのですが、その中にジョセフィン・レオニデスという女の子が出てきます。その子は地の文でブサイクだと言われています。クリスティが地の文で言ってるので絶対の真実です。でもね、読んでるとなんかかわいらしく脳内で再生されるんですよね。これがミステリの持つ美少女力です。
ミステリを読んでいると、登場人物の言うことやることに手がかりが潜んでいないかと注意して見るわけじゃないですか。やっぱり注意してみると意識しちゃうわけですね。さらに謎は女性をより魅力的に見せるわけですから、そりゃあもう美少女バフがかかりまくるわけですよ。
なので、美少女になるにはミステリ!美少女になったからにはミステリ!
人が死んだりするのはやだなあ、日常の謎がいい。
金田一少年の学校とか怖すぎますからね。いったいどれだけ人死にと人殺しを輩出しているんだ。
青春!美少女!日常の謎!これに限ります。あとは京アニがアニメ化するだけです。(氷菓)
美少女ゲームのミステリについて昨日風呂でふと考えたんですけど、やっぱりヒロイン候補はみんな探偵役であってほしいんですよね。探偵してる少女は16割増しで美少女になるので。なのでヒロイン候補はみんな探偵です。『毒入りチョコレート事件』みたいなもんです。『匣の中の失楽』に出てくる久藤雛子ちゃんとかメチャクチャ可愛いじゃないですか。あれもやっぱりメインキャラが全員探偵候補だからなんですよね。
ヒロイン候補はみんな探偵候補。そして、美少女ゲームなので誰がヒロインになるかは主人公(プレイヤー)の選択に委ねられるわけなんですが、ヒロイン候補選びと探偵候補選びが連動したら面白いと思うんです。
つまり、事件のたびに各ヒロイン候補はそれぞれ自分の推理を述べます。そしてどの推理を採択するかはプレイヤーに委ねられるんです。探偵役を選ぶと、その子とより親密になる。
ヒロイン候補の数だけ推理案が出されるわけですが、正解も不正解も存在しません。未知数の数に対して連立方程式の本数が少ないと解がひとつに定まらないように、作中の情報だけではどのヒロイン候補の推理も成立するように作られているんです。
なので唯一の真実というものは存在しません。主人公が選んだ推理が「起こったらしいこと」として採択され、物語は進んでいきます。実は選んだものは真実ではないかもしれないし、真実かもしれないのですが、箱を開けて中を見たときにシュレディンガーの猫の生死が確定するように、選択肢が浮かんでいるときはどれも等しく成立しうる推理が選択肢を選ぶことで収束するのです。
犯人に自覚があるとその世界に真実が存在することになってしまうので、やった当人も気づいてないような謎である必要がありますね。とにかく「その世界の中ではどうやっても真実をひとつには確定できない」ことが重要。コナン君に真っ向から対立していく。
君が選んだ美少女と、君が選んだ真実に辿り着く。本格美少女推理アドベンチャー!誰か作ってくれないかなあ。