22/06/10 A's happy with... #46

…ハッ!
気を失っていたのか…そ、そうだ、アスレチックスはどうなってる!?

はい、ということでお久しぶりのアスレチックス観戦日記です。
そろそろ次に勝ったタイミングでA's日記書くかー、と思っていたらそこからチームが怒涛の9連敗。ちなみにこの連敗はまだ継続中なので明日10になるかもしれません。

以前は朝寝床の中で目が覚めて最初にすることはスマホでA'sの試合経過を確認することだったのですが、どんどん朝のルーティンの中でA'sチェックの順番が後になっていきました。

元々野手のクオリティが低いことは予想されていたことですがチームOPSはまさかの5割台に落ち込み、望外の奮戦を見せる投手陣を飢えさせています。オフに主力選手を放出して行ったトレードで獲得した選手の多くが投手で、数少ない野手も選手の傾向が強く守備寄りなんですよね。
ではまずこの話から…。

Neuse大失速

4月に大当たりしていたNeuseでしたが5月に入ると急速に失速。
元々BABIPが高すぎることから危ぶまれていたことでありますがここまで豪快な逆噴射を見せるとは…。

Neuse(4月) .328/.394/.469, BABIP .432
Neuse(5月) .170/.232/.210, BABIP .243

やがてラインナップを外れることも珍しくなくなり、遂には3AへオプションされMatt Davidsonに置き換えられました。そのDavidsonもからきしなんですが…。

Austin Pruitt昇格

3Aから中継ぎ右腕Austin Pruittを昇格させました。
32歳のPruittは3月にマイナー契約していた選手で、2017-19年にかけてレイズで200イニングほど投げていた実績のある選手ですが、その後ひじの手術を受けてからはまとまった活躍がありませんでした。

Pruittを40人枠に加えるためJustin GrimmをDFAしました。Grimmもまたオフにマイナー契約で獲得した選手で、開幕ロースター入りを果たしていました。かつての速球派からモデルチェンジした打たせて取る投球でここまでそこそこの成績を残していたのですが…。成績だけ見るとDFAして入れ替えるほどか?と思わないでもないのですが、ここ最近の当番でまとまって打ち込まれていることがきらわれたのか、上がり目がないと判断されたのか、単純に外しやすくてDFAしても拾われにくそうだということなのか。その複数でしょう。

投手陣の入れ替え

5月も終わろうという頃、Kolarek・Lemoine・Logueの3人を降格させParker Markel・Sam Selman・Domingo Tapiaの3人を昇格させました。

先発としてローテーションに加わって投げていたLogueの降格がまず目を引きます。
初先発で5回2失点、その次は7回無失点と好投していたLogueですが、その後4.1回2失点、4.2回7失点、2.1回4失点と投げるたびに悪くなるような状態に。幻惑投法タイプの投手にありがちな、相手に対して精神的に優位に立っているときはなぜか抑えられるけどひとたび打たれだして迷いが出るとどうしようもなくなるというパターンに陥っていた感。

Markelはオフにマイナー契約していた投手。SelmanはLAAから、TapiaはKCRからウェーバーにかけられていたのをそれぞれ拾った投手です。早い話がみんな拾いもの。

ちなみにTapiaとSelmanはその後先発を補充するためにオプションされており今はもうメジャーにいません。
Selmanは1回チームの大炎上大会に巻き込まれてまとまった失点があった以外はしっかり抑えているのでまた使ってほしいな。
Tapiaは…3Aでは割とがんばってるのでまた機会があれば…。100マイルの速球という大きな武器があるので伸びしろはあるはず。

Jared Koenig昇格、メジャーデビュー

先発左腕Koenigを昇格させました。
Koenigは大学卒業後独立リーグや豪州リーグで投げていた苦労人で、2019-20のオフにA'sとマイナー契約、すると途端に例の病でマイナーリーグが中止になったりととにかく苦労してきた選手です。マイナーリーグデビューを果たしたときには既に27歳。プロスペクトと称されたことのなかった選手ではありますが3Aでずば抜けた先発成績を残し今回のチャンスを掴みとりました。

先発登板は3回までを無失点に抑えたものの4回に1失点、5回にひとつもアウトをとれず連打を浴びたところで交代。後続のAcevedoが走者を全部返してしまい4回4失点のメジャーデビューとなりましたが光るものは見えた、はず…。
ちなみに試合はこのあと4回までの落ち着いた展開が嘘のように爆発し5回から7回までの3イニングで12失点。最後には敗戦処理で野手Bethancourtが登板しました。野手ではありつつもパドレス時代に本気で投手に取り組んでいたことがありメジャーで6試合、マイナーでは36試合投げたことがあります。この日も平均140キロ台の速球にチェンジアップも交えて1回無失点。お見事。

これから

貧打の野手陣と、割と抑える中継ぎを中心に打たせて取ってそこそこの成績を残す投手陣…なんだか暗黒時代の阪神タイガースめいてきました。

これからチームには今シーズンの最も大事な局面…夏のトレードデッドラインが近づいてきます。Montasはマストとして、Laureano、そしてMurphyも放出があるかもしれません。個人的には中継ぎも抑えてるうちに売り抜けてほしいと思っているのですが。具体的にはMoll。Trivinoは防御率6.91と「抑えているうち」では全くなくなってしまったのですがFIPは抑えていたころと大して変わらないので、どうかな…。
願わくばいつぞや見かけの数字的には大してパッとしなかったRzepczynskiでSchrockを取ったみたいにKolarekを投げつけられないかな。さすがにRzepczynskiとKolarekでは実績が違いすぎるか…。いや現状実績以外にそもそものパフォーマンスが大分違うんですが。