22/04/03 A's happy with... #36
Olsonをトレード
去る3月14日、Bassittをトレードした2日後。
Matt OIsonをアトランタ・ブレーブスへトレードしました。
(in) OF Cristian Pache, C Shea Langeliers, RHSP Ryan Cusick, RHSP Joey Estes
(out) 1B Matt Olson
Olsonのこと
2012年の高卒ドラ1フランチャイズ・プレイヤーにしてチームのプチ黄金期を支えたスター選手、Olsonとはしばしの別れとなりました。
改めて23歳でメジャーに定着した2017年からのOlsonの成績を振り返ってみると、まごうことなきピカピカの一流選手です。思ってたよりピカピカでちょっとびっくりしちゃったくらい。プチスランプで開催試合数も少なかった2020年を除くと年々成績を上げているのも好印象。
(bWAR / fWAR)
2017年(23) 2.9 / 2.1
2018年(24) 3.7 / 3.5
2019年(25) 4.8 / 3.9
2020年(26) 1.0 / 0.8
2021年(27) 5.8 / 5.0
2019年にOlsonが怪我で離脱して代わりに慌てて獲ってきたMoralesが入ってたことがあったんですけど、それはもう攻守ともにガタガタでした。
生産性の高い左の長距離砲というわけでなく、捕球範囲の広い一塁手という点はSemien・Chapmanらによるリーグ最強の内野守備陣の土台になっていました。シーズンエラー数の球団記録を叩き出したSemienがMLB屈指の好遊撃手へと育った背景には絶対送球を受けてくれるOlsonの存在が大きかったと思うんですよね。昔守備が荒削りだった阪神の鳥谷が、シーツが一塁になってからめきめき成長したようなあれ。
Pacheのこと
代わりに得たプロスペクトたちで一番メジャーの実績があるのが今季23歳の外野手Pache。
MLB Pipelineによる2021年の有望株ランキングではメジャー全体69位につけていたプロスペクトで、特に評価が高いのが守備力。20-80スケールで走力70に肩70、そしてフィールディングには最高点の80がついています。既にGG賞クラスの守備との呼び声高く、シーズンで出番を得るとポストシーズンではセンターのレギュラーで使われていました。
となるとやっぱり気になるのは打撃で、まあ色々言われてはいる状態なんですが、僕が彼の評価を見た第一印象は「最低でも英智(元中日)じゃん!」だったので英智大好き野郎の僕はどう転んでも食いっぱぐれないです。
実際、打撃で多少マイナスを出しても守備だけで十分WARを稼げる選手になることでしょう。
昨年のレギュラー外野手でセンターも23試合守ったCanhaが既にFAでチームを去っており空席ができている状態ですが、ここまでOP戦ではPacheがCFで優先的に使われており、早くも開幕CFの最有力候補になっているように見えます。
個人的に好きな動画はこれ。
For the life of me I have no clue why you would try to score from second on a single straight to Cristian Pache pic.twitter.com/mi9DQsI45n
— Gaurav (@gvedak) September 8, 2021
勝負になってない。
Langeliersのこと
プロスペクトとして一番デカブツなのが今季24歳の捕手Langeliers。
MLB Pipelineのランキングでは2021年に全体69位、今年は59位。全体100位のランキングなんてA'sの選手は1,2人しかいないのが常態化していたので、それが一気に2人も来るなんて変な声が出ちゃいそうです。
こちらも守備の評価が非常に高い選手で、マイナーでのここまでの盗塁阻止率はなんと42%。身体能力部分に加えて司令塔としての評価も高く、フレーミングと俊敏性が完成したらplus-plusがつく捕手になるだろうと言われています。
打撃も十分メジャーで通用する水準だとブレーブス時代は評価されていたそうで、早くもネクストMurphyに期待が高まります。
評価を読んでると若い頃の谷繁(元横浜-中日)みたいな印象。当然好きです。
Cusickのこと
今季22歳の右腕Cusickは昨年のドラ1、トップ100入りこそしていませんがこちらもバリバリのプロスペクト。
最大の武器はなんといっても95-100マイルでハイスピンを誇る速球で、最高102マイルも記録したプロ1年目の昨季はシングルAで16.1回を投げて34奪三振、奪三振率18.7と異次元の数字を残しました。
この速球とカーブの2球種を主に投げるという本格派も本格派、制球が課題と言われていましたが昨年は与四球率2.2と上々の成績。レベルが上がっても「振ってくれる」かどうかがポイントになりそうですね。
こんな素材が嫌いな人はいないので当然好きです。
Estesのこと
今季20歳の右腕Estesはここまでのエリート集団と比べるとやや異色で、高卒でドラフト指名されたのはなんと16巡目。しかし昨年自身初のフルシーズンをシングルAで先発として20試合投げたところ防御率2.91、その他スタッツも優秀な数字を残し一躍プロスペクトとして名を挙げたようです。あ、ちなみにここまでの4人は当然全員A'sのチームプロスペクトのトップ30に入ってます。トップ20でも入ってます。
プロ入りしてから球速を伸ばした動きのある直球、スラーブのような変化をするスライダー、利き手側に曲がりながら落ちるチェンジアップをどんどんストライクゾーンに投げ込むスタイルで先発として活躍。まだまだ伸びしろも十分。
いかにもA's好みなタイプのプロスペクトで、当然僕も好きです。