22/08/07 A's happy with... #50

Trivinoのこと

前回Montasのことばかり書きましたが、今回トレードしたもうひとりの選手であるTrivinoのことも…。

Trivinoは来年調停なので、このままいくとTreinenになるところでした。

Treinenとはもちろん、2018年にA'sのクローザーとして超圧倒的な成績を残したTreinenのこと。彼は翌2019年に一転して不調に陥りました。万全の状態に戻れば十分好転の目はあるとは衆目の一致するところだったのですが、そのオフにTreinenは調停イヤーを迎えます。2018年に圧倒的な成績を挙げていたTreinenの調停予想額は高く、結局A'sはまだコントローラブルだった彼を手放すしかありませんでした。その後彼は調停予想額よりも高い契約でLADに迎えられ、復活を果たします。
A'sを応援していて「貧すれば鈍する」ことに悔しさを覚えることは一度や二度ではないのですが、個人的に一番悔しかったのが「金がなくてTreinenの復活を待てなかった」こと。復活の可能性が十分あると分かっていながら夢を見る権利すら買えないのが辛すぎる。

閑話休題、Trivinoの状況はTreinenに似ていました。オフに調停を控えるクローザー、過去に活躍した実績がありながら今年は不調。このまま抱えていても2023年以降持ち続けることにはならなかったでしょう。
後味の悪さだけを残して流出していったTreinenのことを思うとせめてトレードの弾にはできてよかったというのが正直な心情です。

Austin Allenをトレード

MontasとTrivinoをトレードし、MurphyとLaureanoについてはマジで動きそうというニュースも聞こえてこず、今年のトレードはこれで終わりかなと思っていたところに飛び込んできたまさかのトレード。
A'sの2番手捕手を失格になっていた(まずこの時点で説明がひどい)Austin AllenがCINにもらわれていきました。
Austin AllenはAAAで去年よく打ってたので2番手捕手兼左打ちの一塁手という今年イイ感じに空いていた席にきれいにはまるかと思われたのですが打棒が全然ふるわず、例の病の関係でロースターを離れたときに代わりに穴を埋めたBethancourtにそのまま席を奪われていました。その後Bethancourtもトレードされていったのでプチ出世部屋なのかもしれない。

代わりに獲得したのは21歳の右腕Carlos Guarate。
体格も球速もメジャーの投手として見たら中の下という感じで素材的には全体的に小粒ながらもカーブは評価が高く、まとまりを評価され先発タイプと言われています。
正直、無で有を拾えたようなトレードなので嬉しいです。

David MacKinnonを拾う

LAAがウェーバーにかけていた右打ちの一塁手MacKinnonを拾いました。
27歳の今シーズン、LAAのAAAで.324/.429/.631と暴れていた選手です。
いま実質的に一塁のレギュラーはSeth Brownなのですが、Brownは左投手を苦手としているため右打ちのDermis Garcíaがプラトーン相手として起用されています。Garcíaもまた長い目で期待したい選手なのですが、MacKinnonもその競争相手としていい拾いものができました。こうなってみるとオプションがまだ3つ残っているのも大変嬉しい。

代わりに40人枠から外したのはWandisson Charles。剛速球を武器に2019年には22歳にしてA~AAクラスで62.1回を投げ93三振を奪うなど活躍し、その後プロテクトされていたのですが、この投手につきものの制球難を結局解消することができませんでした。


(追記) Garcíaはこの記事を書いた30分後にAAAにオプションされました。