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23/11/09 宜蘭(2) クイック夜市
は~るばる~~きたぜ~~
羅東
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かねてより台北市民から言われていた「仕事終わりに宜蘭に行ってメシだけ食う」という小洒落たプラン、遂に実行に移しました。
台北市内からバスで1時間、羅東駅へ。道が空いていて行きも帰りもちょうど1時間でした。なるほどこれなら仕事を終えてから夕飯を食べに行けます。サボリのメッカのようなことを言われてましたが、就業時刻よりちょっと早めに切り上げた程度で行っても十分楽しめました。
夜市へ向かう道すがら見つけた「龍鳳腿」を1串いただきます。
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ジューシーなさつま揚げって感じの食べ物なのですが、ダイスカットされた野菜が食感のアクセントになっていてうまいです。
すごい大仰な名前の食べ物ですが、メジャーな軽食である鶏巻から派生したもので、豚や牛の内蔵を包む膜を皮にして具を包んで揚げているのだそう。
Wikipediaによると、
新北市瑞芳区にある「阿義龍鳳脚」の旦那が作ったおやつが起源である。その昔、瑞芳区でお祝いの席のために注文した彼が縁起の良い名前をつけたことから「龍鳳脚」と名付けられた
新北市瑞芳区に住んでいた周宝来が台北の圓山飯店の主人から聞いたレシピを元に作ったのが起源である。揚げ物の形が鶏の脚に似ていて、肉肉しい味がしたため、「龍鳳脚」と名付けられた
という二通りの説があるそうな。どちらにせ今では宜蘭の名物のひとつとなっています。
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さて、羅東夜市に来たからにはこれを食べたい、三星葱肉串!
宜蘭の名産である三星葱を豚肉で巻き、タレを塗って焼くというシンプルな一品ながら、この一品だけを作り続ける屋台には行列ができていました。
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味はとにかくネギが強い!この名物のネギはとにかく香り・辛味という「ネギとしての本来の主張」が濃く、シンプルな串焼きでその主張が更に引き出されています。これはネギを食べる料理です。ネギが9割のねぎま串と考えてください。そして複数人で行った際は必ず同行者全員で食べてください。翌日人と会う人は食べないでください。
僕はこれを食べた人が乗り込んでくるであろう帰りのバスの治安が早くも心配になりました。
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続いてこれも名物なのかな、珍しいメニュー「照焼皮蛋」をいただきました。来る前に僕が見たブログだと、書いてる人は「勧められた」としながらもピータンが苦手で敬遠したそうで。
ただ僕はピータンが好き。これは試してみるしかない。
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ピータンに生のニンニクがドッサリのって、ネギとトウガラシがかかった「人を選ぶ要素の詰め合わせ」って感じのゴツい一品!味はめちゃくちゃ「酒のつまみ」って感じ!
とにかく生ニンニクのパンチが強いのですが、既に三星葱をバリバリ食べて明日の面会謝絶が確定し無敵の人となっている僕には怖いものなどありません。
台湾だとピータンは「ピータン豆腐」という小鉢料理の形で食べることがほとんどなのですが、僕はそっちの食べ方のほうが好きかも。味の濃いピータンとプレーンな豆腐の相性がとても良いんですよね。
この照り焼きピータンはビールがあれば一気に化けるかもしれないと思いました。
続いて宜蘭名物の「卜肉」を食べてみます。
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卜肉は宜蘭発祥のスナックで、脂を取り除いて細切りにした豚バラ肉に衣をつけて揚げたものです。卜は宜蘭地方の台湾語で「揚げ」を意味するのだそうで卜肉は台湾語でpok-bahと発音する…のだと読んだのですが、上の写真の看板だと普通話の発音でBu Rouと書いてありますね…。
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豚肉をシンプルにフライしたものなのでまずかろうはずもなし。脂身を除いてあるので意外としつこくなくて食べやすいです。
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男人の乳!?
その後、金柑の入ったレモンジュースやハイビスカスティーを売っている屋台でハイビスカスティーを買って飲んだのですが、注いでもらっている途中にそういえば宜蘭は金柑も名産だったことを思い出したのですが、ハイビスカスティーも普通においしかったです。
そして腹八分目でスルッとバス停に戻り台北に帰還。現地滞在は1時間半程度、ですが短い旅を終えて自室に戻るとなんだかえもいえぬ大きな満足感がありました。なるほど、これは確かにちょうど良い。
「夜市だけ宜蘭に行く」、これは普通に台北に旅行で行かれる方にもおすすめしたい裏テクかもしれません。
あとこれを書いてるときに見つけたのですが、羅東はドラマ版「孤独のグルメ」でも行ったらしいです。