24/10/11 最近見たテレビ #12

秋クール、はじまりましたねえ。
今期は気になるドラマが結構あるので、そっちも見ていきたいな。


逃げ上手の若君 (MX) (終)

毎週楽しみに見ていたのですが、終わってみると1話で稼いだ莫大な貯金を使って逃げ切る、逃げ上手なアニメでしたねえ。以降の回も面白かったんですがいかんせん1話が激烈に面白かった。
時行はまだ何もやってないようなものなので、もっと続きが出ないことにはなんとも言えないかなー。

2期制作決定だそうで、嬉しい限り。見るぞ~!
 

それぞれの孤独のグルメ (テレ東) #1

孤独のグルメは原作マンガのファンで、ドラマも1期から見ています。

「それぞれの」ってなんだ? と思ったのですが、見てみるとこれまでのドラマ版で各話の前半にあった井之頭五郎の仕事描写…言ってしまえばドラマ部分にゲストキャラの視点も加わったという感じみたいですね。第1話では太田光さんが演じる中華料理屋の店主が登場し、彼の視点から井之頭五郎を見るような演出がなされていました。

言ってしまえば今までのドラマ部分「孤独のグルメ」の前半部分ってぶっちゃけなくてもそんなに困らないもので、ドラマとしての体裁づくりみたいなところがあったと思います。(マンガ版にもあるんですけどね)
そこに手を加えて要素を足してみるというのは面白い試みだと思いました。

孤独のグルメというドラマの美点として、井之頭五郎が訪れる町や店にはそれぞれ時間が流れていてその土地の人がそれぞれの暮らしをしているという点があると思っています。グルメものでありながら「料理」でなく「飯屋」が主題になるようなつくりをしているのがこの作品の特徴で、背景でそれぞれの時間が流れていることが飯屋という「場」そのものを血の通ったものとして浮かび上がらせています。
「キノの旅」とかの感じに近いかも。井之頭五郎はその土地にあらわれた旅人で、食べ終わるとその地を去っていく。

こう考えると今までは背景だったその土地の人にフォーカスするというのは良さそうに思えるんですが…なんだろう、背景の人のモノローグが語られるというのはちょっと違うかも。物語の表層に出てこないからこそ背景の人々が物語のための存在でなく自分の人生を生きていたというか。我々は井之頭五郎の視点からしか見ることができないという制約が却って雰囲気を作っていたのだと思います。このへんはもっと見てから改めて考えたいかも。