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23/10/08 台南(2) マングロ・クルーズ
報告です!出ませんでした!
なんの話かというと、僕が今回泊まったホテル。台南駅の真ん前という神立地ながら激安という怪しげなホテルで、実際色々ツッコミどころがあったのですが、何より気になったのが検索候補に現れる幽鬼だの呪われてるだのというワード。
僕は霊感の弱いたちで今まで霊的な現象を体験したことがなかったのですが、昼間に仮眠をとったら「それ」らしき体験をして一気に怪しくなっていました。
ですが夜は出ませんでした!ただ単純にエアコンがクソうるさくて全然寝られませんでしたが!
どれくらいうるさいかというと、iPhoneの音量って一番下でも普通にゲームの音とか聞こえるじゃないですか。この部屋だと聞こえないです。下から二番目でも怪しいです。
あと、
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よそのホテルのタオル置いてんじゃねーよ!
さておき、無事に朝を迎えられたら行きたいと思っていたお店があります。
それは台南名物の朝食「牛肉湯」のお店。
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これ!1時間並んでやっと入れました!
右が牛肉湯。薄切りにした生の牛肉に熱々のスープをかけて半ナマの状態でいただくというビストロSMAPみたいなメニューです。これが庶民の定番朝食メニューなのすごくないですか!?
以前ネットで読んだ話だとかつて台南郊外に大きな屠殺場があったため台南では新鮮な牛肉が手に入りやすかったのだとかなんとか。
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写真だと少し分かりづらいですが、肉はところどころまだ赤いです。これをご飯といただく、なんとぜいたく。
なんといってもスープがおいしかったですね!シンプルながらもジューシーな、朝から元気の出るスープでした。
今日はバスに乗って台南市中心部から安平へ向かいます。
安平は台南市で最も早く開かれたエリアで、昔の雰囲気が色濃く残っているのだそうです(地球の歩き方情報)。
Googleマップで安平エリアを見るとまず目をひくのが奇妙な網目状の地形。
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ベテランの同僚いわく、かつて塩田が広がっていた名残なのだそうです。
まず訪れたのは「安平古堡」。
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17世紀にオランダ東インド会社によって築かれた城塞の跡だそうです(地球の歩き方情報)。
台南で最も有名な観光スポットだそうです(同僚情報)。
そして台湾の有名な観光スポットあるあるとして…商売っけがすごい!!めちゃくちゃ出店が並んでいます。
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うずらの卵のちっちゃ〜い目玉焼きが売られてて、思わず買って食べてしまいました。
目玉焼き、なにげに好物です。うまい。
油の代わりにマーガリンを鉄板に塗っていたのですが、このマーガリンがほのかに甘いです。
誰が言ったか、台南は「食べ物がすべて甘い」…つまり何にでも砂糖を入れる文化だと聞いていたのですが、昨日の時点では特にそれを感じなかったんですよね。ここで初めて「これか」と感じました。
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しかし、たこ焼き器には無限の可能性があるなと感じざるをえません。目玉焼きも作れるのね。
再びバスに乗って、大衆廟へ…行くはずだったのですが。
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降りそびれて変なところに行ってしまいました。
逆方向のバスが来るのは1時間先。歩いていくと40分。1時間この全く何もない場所で過ごすくらいなら景色が変わることを期待して歩くしかないのか…?
九曲トンネルの悪夢が蘇ります。
しかし捨てる神あれば拾う神あり、ちょっと歩いたところの小辻でタクシーが1台止まっているのを見つけました。お休み中のところ申し訳ないけれど運転手さんにお願いして大衆廟まで行ってもらいました。助かった!タクシー最高!
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ここへ来た目的は「四草緑色隧道」というマングローブの森を抜けるミニクルーズに参加すること。
このヤスミツ、何を隠そうディズニーランドで一番好きなアトラクションはジャングルクルーズ!平日アフター6で入ってガラガラな時は2連チャンしたこともあります。今回はこのクルーズを軸に旅の計画を立てたといっても過言ではありません。
前もってインターネットで注文しておいたので発券して乗るだけなのですが、これがまあ超超大人気。結局1時間以上並びました。これもうジャングルクルーズだろ。
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ですが我慢の末に乗れた船は最高!運良く最前席に座れました!
お廟が向こうに見えるのなんて実に雰囲気があるじゃあないですか。
船頭さんはいかにもベテランという感じの人で、当然両手とも手袋はしていませんでした。
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船がすれ違うと手を振り合うのはジャングルクルーズの掟。ここでもその掟は生きているようでした。
ここは独自の生態系が形成されており(これは本当)、時折舟を止めて船頭さんが解説してくれます。僕は全く聞き取れないのですが、みんな見てる方を見ると確かに動物がいます(解像度激低情報)。
そしていよいよクライマックス、マングローブのトンネルへ!
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最高じゃないですか!!
時々枝に当たらないように頭を下げる必要があったりします。
写真の奥に見える光がゴールで、そこでUターンして戻ります。
並んでいる時はめちゃくちゃ暑かったのですが乗ってしまうと林を抜けて川辺を走る風が気持ちよく、素敵なアトラクションでした。
その後バスが来ていたので飛び乗ったら逆方向だったので終点の塩山を見るだけ見て台南市中心部へ戻りました。
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夕食は海鮮粥!
以前「鍋に弾丸を受けながら」というマンガで読んで惹かれていたのを思い出したのです。
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評判の良さそうなお店を探して行ってみたら大人気。天幕の下に座席が並んでいるのですが天幕の下に収まりきらず、僕は青天井で食べました。
疲れた身体に海鮮スープが染み渡る!
台湾の料理あるある、「じわじわうまくなる」がまさにこの料理を表すぴったりな表現だと思います。
コンマスが音を鳴らし始めるとひとつまたひとつと楽器が加わってオーケストラになるように、食べていると次第に「海鮮粥」というひとつの料理にまとまっていき、完成されていく。うまかったです。
他の席の人が具の海鮮をわさび醤油につけて食べていたので僕もやってみました。
当然のように醤油が甘かったです。
とてもおいしかったけど、マンガで読んで想像したほどの巨大な感動はなかったかも…!このあたりはもう当たりの店を引くかどうかなのかもしれません。僕が今回行ったお店も、レビューも現場の活気もピカイチではあったんですけどねえ。
今日のおまけ。安平古堡で見つけた台南のマスコット。
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キモすぎる。