24/11/18 【感想】ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン
めっっっっちゃ面白かった!!
いわゆる「ロマサガ2」のリメイク、「ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン」は久々にハマったRPGになりました。
本作は帝国の皇帝を操作して「七英雄」と呼ばれる強敵との数千年にわたる戦いを繰り広げるというのが大まかなストーリーです。
七英雄は人ならぬ怪物となっており数千年を生きるのですが、皇帝およびパーティーメンバーは人間。ではどのようにして数千年を戦うというと、代替わりしながら技術を発展・継承していくのです。
最初はマップの北西端のみを領土としている帝国ですが各地でイベントをこなし紛争に介入したり有力者と協力したりすることによって勢力を拡大していき、その土地固有のクラス(ジョブ)をパーティーに編成できるようになっていきます。そうしたクラスを帝位につけることで新たな陣形を習得したり、ゲームが進むと研究所や大学を築いて術(魔法)の研究をしたりしながら世代を超えて帝国そのものを成長させていくのです。まさにサーガ。この唯一無二のシステムがとにかく面白い!
そしてこの魅力的な育成システムと両輪をなしているのが戦闘そのものの面白さです。本作はザコ戦も結構手応えがあって、それが良い。ザコ戦でもちゃんとBP(いわゆるMP)を消費して技や術を振っていくようなバランスになっています。ザコ戦に手応えのあるゲームって好きなんですよねえ。ザコ戦に手応えがないとザコ戦が作業になってしまうので。
個人的に、本作はパーティーが5人なのが非常によく噛み合っていたと思いました。
陣形の組みがいがあるというのはもちろん、5人いると新しく増えたクラスをお試しで入れたりアビリティを取りたいクラスを育成で入れたりといった遊びの余地があるんですよね。このおかげで最初から最後まで戦闘/育成面で「やりたいこと」がずっとあり続けてダレないゲームでした。
また5人パーティーのおかげでバランスが壊れない範囲で戦闘不能が出るような烈しい戦闘をできるようになっているという点も見逃せません。
この手のターン制RPGで戦闘不能が出ると倒れた当人は行動できず、他のメンバーが蘇生に一手使う必要があるため、都合「二手」失うんですよね。5人パーティーだと2手失っても3手は残っているので、毎ターン戦闘不能が出るような激戦でもゴリ押しできたりします。毎ターン2人倒れても蘇生しながら1人は殴り続けられるのでただ全滅を待つだけのジリ貧にはならなかったり。
本作はほとんどの単体回復に蘇生がついていることもあって蘇生役を豊富に用意できます。それもあってターン制RPGによくある「戦闘不能が出ると一気に戦線が崩壊してジリ貧になる」ようなことにならず、強敵の強烈な猛攻を描けていました。
一方で戦闘不能が安くなりすぎないよう、キャラごとに設定された回数を超えて戦闘不能になるとキャラロストするシステムになっています。戦闘不能になった時点で「回数」を失うというコストを先払いしているので蘇生を安くしているのでしょう。このバランスの取り方は本当によくできていると思います。
本作は個々のイベントを解決して帝国を拡張し、それによって帝国の戦力が栄えるという形でストーリーと育成が融和しており、これにやりごたえのある上質な戦闘システムが噛み合うことで全ての要素が一気通貫で接続した極めて完成度の高いRPGでした。
僕は普段RPGをやってると物語終盤で出てくるストーリーと関係ない強化要素を拾いに行けるダンジョンとかを面倒に思うたちなんですが、本作はもっと継承して遊んでたいのともっと強い技を閃きたいのとでストーリーに関係ないダンジョンがやけに嬉しくて楽しかったですね! 終盤にもなってこんなに戦闘してたいゲームってなかなかないです。
メタファーもドラクエ3も来てますし、今めちゃくちゃコマンド式RPGがアツいですよ! もっとコマンド式RPGをみんな作ってくれい!