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24/02/12 屏東(2) バレた・トレイン
さて、昨日は南台湾の離島、小琉球に来て宿泊しました。
島内の移動には自転車を借りていたのですが、自転車だと運びづらいキャリーケースは親切な貸自転車屋のおっちゃんがホテルまで運んでくれたのです。しかし僕は自転車を返しに行くときキャリーケースをどうするか全く考えていなかったのです…。
朝、部屋に刺す朝日と連続する破裂音で目を覚ましました。この破裂音は昨晩からたびたび聞こえていて、花火が見えたので観光客がやってるもんだと思っていたのですが、後に港に行ったときに港で何かを破裂させているのだとわかりました。港にいると凄い音がして火薬の匂いがもろに漂ってきます。なんだったんだろう…。島中に轟くレベルのを何十発何百発もやってたんですよね。正月だから?(???)
閑話休題、チェックアウトついでに宿のおばちゃんに何かキャリーケースを自転車に固定するいい方法はないかと相談したところ、「貸自転車屋のおっちゃんに取りに来てもらえばいい」と言われました。おばちゃんは電話をかけてあれよあれよと話をつけてくれました。アフターサービスがすごすぎないか、おっちゃん!? マジでありがとう…。
一気に不安が解消したので、帰りしな朝食をやってるお店にフラッと入りました。とても繁盛していて、おばちゃんはひたすら鉄板で卵を焼き続けています。メニューもこんなにたくさん!
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なのですが、Googleマップには載っていません。幻なのかも。
僕はソーセージを甘くないクレープで巻いたの、ピーナッツバターのサンドイッチ、甘い豆乳をいただきました。
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ソーセージは赤くてかすかすした、昔のながらのソーセージ。なんだか懐かしい味でした。そういえばピーナッツバターのサンドイッチも昔お弁当持って出かけるときに母が作ってくれてたな。不思議なノスタルジーを感じさせる店でした。幻だったのかも。
船の時間まで1時間ほど空いたので港付近を歩いていたら、ひとけのないビーチを見つけました。港からダイレクトに島内一周ルートに行っちゃうと見落とす位置にあります。
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きれいなアクアマリンの水が朝日を浴びてきらきら輝いて、本当にきれいでしたね…。ぼーっと波が寄せては返すのをながめていました。
しかし出航30分前に酔い止めを飲むことは忘れませんでした。
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帰りのフェリーは2本足のやつ。往路と違って窓から外が見えるのがよかったです。天気がいいとちゃんと小琉球から本島が見えるんですね。往路ほど揺れることもなく、あっという間に海の向こうの景色が近づいてきて東港に着きました。
乗り継ぐバスまで時間があるのでドクターに教えてもらった屋台で刺身を買って早めの昼食。うまうま。
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そして乗客が僕ひとりしかいないバスで屏東へ向かったのですが、このとき僕は大きな不安を抱えていました。
というのも、船に乗っていた頃からiPhoneの充電が反応しないんですよ。モバイルバッテリーを繋いでも、船の座席についていた給電用USB差込口に繋いでも反応なし。充電できなくなったら胸ポケットに入れておいて銃弾を防ぐことしかできないただの板になってしまいます。
屏東についたら真っ先に駅近くのiPhoneストアに行き、店員さんに見てもらいました。
…過程は省略しますが、結局「iPhone側に問題はなく、モバイルバッテリーが空っぽになっていて、しかも船の給電も機能していなかっただけだろう」ということが判明。ズコーッ。
せっかくなので行きがけの駄賃に一昨日は開いてなかったお店に行ってみます。「鼎昌號」という昭和ロマン風のスイーツ店です。
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iPhoneの電池をケチりながら地図を見つつ来たのですが、店の外観を見たら一発でそれとわかりました。
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うわーっコテコテのやつ! こういうのテンション上がりますよねえ。
鯛焼きの種類が色々あったので、おすすめだというリンゴとブルーベリーとクリームチーズが入ったやつにしてみました。
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あ、マックのアップルパイみたい!そしてクリームチーズも美味!
おいしかったです。おすすめ。
さて、屏東駅に戻り、予定ではここから台東に移動してこの旅最後の一泊をするはずだったのですが…途中iPhoneのトラブルもあり、また台東に行くのにそもそも約2時間かかることや電車の本数が少ないこともあって、着く頃にはもう夜になってしまいそう。明日の午前中に台東を出ることになっているので、このまま台東に行っても寝に行くだけになりそう。
…熟慮の末、今夜と明日のことはキャンセルして、このまま帰ることにしました。iPhoneのことをはじめとしてなんだか色々と「今日は俺の日じゃないかもな」という感じがしており、それが判断に影響したことも否めません。
結局、新自強号に乗って台東とは逆方向、新左営(高雄)へ。
計画や見通しの甘さもあった、それとは関係ない不運もあった、でもそれ以上に色々な人の優しさをもらえた旅だったなあ…。
偶然隣の席になっただけの僕にたっぷり海鮮をおごってくれたドクター、行きも帰りもわざわざ荷物を運んでくれた自転車やのおっちゃん、他にも龍を見ながら一緒に踊ろうと盛り上がった太平洋百貨店のおばちゃんや生姜トマトの食べ方を全力で伝えようとしてくれたおじちゃん、突然来た僕のiPhoneを見てくれたiPhoneストアの兄ちゃんなどたくさんの人の温かみに触れました。これを返すためにも今後一層台湾で誠実であり、日本に帰ってからも海外の人に親切になれるようにしたいな…。
とか締めに入りそうなことを考えていましたが(本当にこのとき考えていました)、しかしここで問題になるのは、僕は交通系ICで改札を入ってしまっているということです。
僕が乗った新自強号は交通系ICでは乗れず特急券を別途買わなきゃいけないものらしいんですよ。新じゃない自強号は交通系ICでいけると以前調べたので、勘違いしていました。
なぜこの問題を認識しているかというと、2日前に高雄から屏東に移動するときにもしっかり新自強号に交通系ICで乗ってしっかり車内の検札で捕まっていたからです。現金で1.5倍払いがルールだそうで、しっかり払いました。
支払済の証明を渡されて、改札を通る前にこれを渡して交通系ICの入場記録を取り消してもらうようにと言われたので精算所に行ったのですが…同じ紙を持った人がめっちゃ並んでるんですね。
あ、これもしかしてみんな普通にやってる感じ…? 確かに改めて考えると検札の人もやけに慣れててたもんな…。ハイランダー鉄道学園みたいに怒られるのを覚悟したけど淡々と処理してましたし…。
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というわけでおっかなびっくり新自強号に乗っていたのですが、検札は来ず、そのまま新左営まで行ってしまいました。
いやしかし!僕は誠実でありたい!精算所に並びました。というか今回も紙を持った人が並んでました。みんなやりすぎ。
窓口の人に正直に「交通系ICで入ったんだけど新自強号に乗っちゃって…」と伝えて交通系ICを渡したところ、窓口の人がそのまま僕のICを自動改札にタッチし、「開いたから行っちゃっていいよ」と。
…え? これもしかして、検札に捕まらずに逃げ切れたらOKのルールなのか??
わ、わからん…。
新左営駅で台北まで帰る台湾高速鉄道の切符を購入。ちなみに台湾高速鉄道の窓口の人はどこも非常に有能で英語もペラペラです。
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カキオムレツ味のポテチにマカデミアナッツ、黒松沙士という台湾ローカルの炭酸飲料を買い込み、台湾観光満喫してますテンションで台北に帰りました。
ちなみにポテチは青のりの風味が強すぎて全くカキオムレツを感じられず。黒松沙士はシップの香りのする正統派ルートビア。ルートビア好きにはたまりません。カシューナッツは本当にナッツだけで塩も何もついてなかったので驚きました。
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当初予定していた終わり方ではありませんが、非常に満足しています。
高雄は個人的にすごく好きな街でしたね! 小琉球は言わずもがな最高。東港は最初はあまりテンションが上がらなかったんですけど、魚市場が最高でした。屏東も最後にちょっとですが楽しめてよかった。
このたびの台湾駐在において、泊まりの旅行はこれが最後になります。
今回行けなかった台東に行くために、また台湾に来なきゃいけませんね。