24/07/01 最近見たテレビ #6

2024年春クール、完!
台湾に行く前はニュースぐらいしかテレビを見てなかったのですが、今期はおもむろに小さなテレビブームが来てドラマやアニメをちょこちょこ見てました。


くるり~誰が私と恋をした?~ (TBS) (終)

今期完走した唯一のドラマでした。
「素を見せず悪目立ちしないように生きてきた主人公が、恋の相手と本当の自分を探すラブコメミステリー」だそうですが、とにかくベッッタベタな展開を堂々とやるのが良かった。
大体の導入は前回書いたので割愛しますが、端的に言うとヒロインが記憶喪失になって目覚めると3人のイケメンに言い寄られる話です。男子向けで言ういわゆるヒロインレースもののラブコメに非常に近い骨格をしています。

ある回ではヒロインに思いを寄せるイケメンの一人が、彼女の誕生日にデートをします。そう、候補の一人に許される「お当番回」です。彼は裕福な家柄に生まれたお坊ちゃまでありながら親に頼らず自立するためにITベンチャーを立ち上げ若くして社長を務めているイケメンです。たまんないですね。
しかし夜に差し掛かりこれからディナーというところで、プログラムのバグが見つかったと連絡が入る。「3時間待ってる」とヒロインは彼を送り出し、東京タワーのふもとで待つのですが、そこへ他の彼氏候補(ぶっきらぼうなツンデレのイケメン花屋)が彼女にバースデーケーキを持って現れるのです。ロウソクに火をつけるものがないのでエアロウソクを彼女が吹き消したその瞬間、イケメンIT社長の乗ったタクシーがタイミングよく到着! ヒロインがツンデレイケメンのエアロウソクを吹き消すところを目撃してしまう! 後なんかついでにヒロインの元勤め先の後輩の子犬系イケメンもなぜか同時に現れて目撃してしまう! 見ていて思わず爆笑してしまいました。

でもこれ、男女が逆で主人公の男に複数のヒロインが思いを寄せるようなラブコメ漫画だったらウッヒョ~たまらんって読んでると思うんですよ。男女が逆になるだけでこんなに面白くなるんだ。もしかして女性の方は男性向けのラブコメを爆笑しながら読んでますか?
あと見ていて気付いたんですが、僕は二次元だとかわいい女の子がいっぱい出てくるようなやつばっかり見てますが、三次元だとイケメンのほうが好きみたいです。

最後にはヒロインレースならぬプリンスレースにちゃんと決着がつくのですが、僕の応援していたイケメンが勝ったので嬉しかったです。たぶんこれは応援するところまで含めて脚本や演出でうまく誘導しているんだろうな。通になるとそこをあえて負けそうなところを応援して嗜むようになるんでしょうか。
 

アイドルマスター シャイニーカラーズ (テレ東) (終)

前評判を聞いて尖っているアニメなのかと思っていたら、別に尖っておらずただまんべんなく劣っているだけのアニメでしたね…。やるべきことをやらないことを尖りと言うなら尖っているのかもしれませんが…。

本作から感じられる志のようなところについて触れると、「キャラクターっぽくなさ」は「人間っぽさ」を生まなかったし、「フィクションっぽくなさ」は「ノンフィクションっぽさ」を生まなかった、という誤算があったように感じられました。

本家シャニマスがまさに、大味なキャラクターっぽさでなく人間性を感じさせる描写や、わかりやすいイベントなしで繊細な機微を描くストーリーを成功させ評価されています。なのでそれを目指そうとしたのであろうことは想像できます。ただ結果的に、その成功をちゃんと理解できず見かけ上の手法だけ真似をした、こぶとり爺さんの隣家のお爺さんのようなことになってしまっていたと思います。

好きな回を挙げるなら映像が魅力的だった6話かシャニマスが我を出した7話、ライブシーンがよかった12話あたりかなー。
 

ガールズバンドクライ (TOKYO MX) (終)

いやー、やりきりましたねえ。
トゲナシトゲアリ正式結成からの畳み掛けるような怒涛の仁菜の過去の清算…不登校、父親との確執、そしてヒナとの不和…と同時に事務所所属にライブに対バンにと盛りだくさん。それでいて常にアクセルしか踏んでいないわけではなく緩急を巧みに使ってくる見せ方も見事でした。中でも父とのエピソードはかなり好きでした。
あと最初は反抗と拒絶のジェスチャーだった小指立てポーズが指切りとして再解釈されるくだり、ちょっと美しすぎませんこと!?

これ続編作られたりするのかなあ。個人的にはこれで終わってほしい。
 

ささやくように恋を唄う (テレビ朝日) -#10

終わらんのかい!!
途中なにかあったらしく2週連続で総集編をやるというまさかの事態になっていた本作、おかげで2週足りなくなり11,12話は後日テレ朝系のどこかで放送するんだそうです。ちなみにこの枠の後番組が小市民シリーズ。

泉志帆、濃いキャラだとは思っていましたけど見れば見るほどとんでもない要素の詰め込まれ方してますね!? なんかこの子が出てくる前後でジャンルが変わった気がするんですけど! 突然人物相関図の矢印の本数が激増した気がします。アガサ・クリスティーが書いた?
8話ぐらいからだったかな、ED曲が泉志帆らローレライの楽曲に変わったんですけど、続きを見ると納得感があります。確かにあそこからは「泉志帆編」だ。

主人公の木野ひまりちゃんが大変僕のツボにドストライクな本作ですが、泉志帆も好きですねえ。というか恋人ができてからの木野ひまりちゃん、だいぶ浮かれポンチですね。