マネジメントが必要な人は既にマネージャーではない
マネージャーも悩みは尽きない
私の世代になると、専任であれ兼任であれ、何某かのマネジメント業務に携わる人が大半である。たまに集まると、マネージャー層に求められる要素が多分にあり、日々奮闘している様がうかがえる。
特に、ダイバーシティ、働き方改革関連は、これまで培ったノウハウとは別の観点が必要であり、戸惑いも隠せないだろう。
問題は悩み方であり、解決のしかた
ヤケ酒でもかっ食らって、愚痴に花を咲かせる相手がいて、それが最良の解決法なら別に否定しない。
恐らくその程度でスッキリできる悩みであり、軽度であるのはよいことである。ネットで愚痴ってスッキリさせるのも一つのやり方だが、案外身バレはするし、意図せぬ反論を食らって逆にストレスになる場合もあるから、その辺は織り込んでおいた方がよいだろう。
問題なのが、上司に相談するケース。
私自身、30代からマネジメントに携わっていたこともあり、多くの相談事に受けてきた。しかし相談事が相談でも何でもないケースが非常に多いにも事実である。
・どうしていいのかわからない。→スミマセン、私にも分かりません。
・○○と××、△△も必要で、それから■■も言われてて、◇◇は・・・→整理して来い!
・「Aさんが全然Workしてくれないんですよ。」「Aさん外すね。」「い、いやAさんがいないと○○ができないんですよ。」
→どうしろと?
現状の羅列は、単に事実の洗い出しに過ぎず、相談でなく愚痴である。「どうしたらいいでしょうか?」はマネージャーの相談ではない。せめて仮説とその問題点と対応策、代替策を事前準備してくるのがマネージャーの相談である。
つまり、このナンチャッテのマネージャー陣はいつまで経ってもさらに上位のマネージャーが必要なのだ。常に上のポジションがないと安心してWorkできないのでれば、タイトルがどうであれ、その人はWorkerの域を出ることはできない。