日本人として、自分はどうあるべきか
まず最初に断っておくと日本人という主語バカデカ単語にしたのは本当は良くないことだと思いつつ、あくまで個人的に思う日本人像というのを前提に付け加えておきます。
ノーベル物理学賞を日本生まれの真鍋淑郎さんが受賞された。アメリカ国籍を取得され、今はアメリカ人だ。
この方の発言は配慮に富んでいてかつ、日本人の本質を的確に捉えていると思う。学者としても素晴らしいのだろうが人間的にも、素晴らしい人じゃないかと思う。
周りを気にする、同調圧力がある、物事をはっきり言わない、建前と本音が違う。
よくネガティブな文脈で語られることが多いが、これは真鍋さんの発言にもあるように良い面もあると思う。
「日本の人々は、非常に調和を重んじる関係性を築きます。お互いが良い関係を維持するためにこれが重要です。他人を気にして、他人を邪魔するようなことは一切やりません」
日本語もハイコンテキストで文脈を読まないと正しく理解できない。個人的には「気が利く」、「気が利かない」という言葉も無茶苦茶難しくて両者の区分けは出来るけど、状態や能力を未だにうまく説明は出来ない笑
(昔、初めてのバイト先で店長に言われマジで悩んだ記憶が有る)
アメリカは行った事ないし、直接アメリカ人としゃべった事がない私の勝手な思い込みかもしれないが徹底的に「自由の国」というコンセプトを大事にしている国だと思う。社会保障制度もだし、銃社会、連邦制、教育、価値観。
だから真鍋さんも仰るように研究者は自由に研究出来るしGoogleみたいな企業や、イーロンマスクのような天才も世に出やすい。
一方、銃の乱射事件や格差社会、医療が受けにくい、ドラッグの濫用など負の側面もあると思う。
私が思うのは良い面と悪い面は常に同じテーブルに置いて考えなければならないしトレードオフの関係もあると思うから、どういう社会であるべきか、何を捨てて何を拾うのか考えなければならないのではないか、と思うのである。
日本人の良さを称賛する、されることもある一方で自ら良さの源泉を否定するような自己矛盾に陥ってないか?
外国の負の側面を無視して良いことだけを称賛してないか。
自分達の良さを理解しつつ外国の良さを上手に取り入れていく、言葉にすれば当たり前のことだけど大事なことだと思う。