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仕事がもたらす人間形成

久々に記そうと思います。
見切り発車なので誤字脱字はご勘弁願います。

私は今、人生で初めてまともな仕事をしています。
大学の時はコンビニで、大学を卒業してからは工場で派遣社員を。
作りたくもない部品をひたすら十時間作っていました。
家電の裏側を知れてとても良い経験でした。
どんな人がどんな状態でどんな気持ちで作った商品が家庭に並んで行くのか。
その後、友達とルームシェアをしました。
テレビでよく見るワイワイガヤガヤは一切ない、部屋が3つあるだけの生活でした。
ほとんど他人に干渉しない、例えるならば閑静な住宅街のような近隣事情のような無味無臭の生活。
今思えば約三年住んでいたが三人で外出した事も無かったし、飲みに行ったりもなかった。
何のために生活していたか未だに分からないでいる。
しかし、生活をする前は何においても前に進めない自分がいましたし、ある意味実家を出ることで少し殻を破った感じがして少し心地よかった事を覚えています。

現在は一人で何とか生活をしていますが、自分の中で何か変わったところがあるのかと、ふと思う時があります。
外面は簡単に変化していきますが、内面は全く変わる事がありません。
いや、変化に気づけていないだけかも知れません。

現在の仕事はとてもハードなものですが、外面性はとても鍛えられています。
乗らない車にも乗れる様になったし、普段やらないこともやる様になりました。
しかしながら、内面性はほとんど変わる事がないことにも気づきました。
ただ単に生活の指針が仕事に偏って内面を磨く時間がなくなっているように感じます。
まだ仕事に慣れていないから仕事一つとっても時間がかかり、それに応じて自分の時間も取れないでいる。
以前続けていたトレーニングも月に数回に落ち込み、読書も全くできていません。

何が正解なのか分からないまま私は現在の生活を構築しているわけですが、よくよく考えるとトレーニングも読書もしていた時にも仕事をしていたし、時間は平等でした。
そう考えるとただ単に慣れない仕事で蓄積した疲労にかまけて良い言い訳を探しているだけにしか感じません。
私がもしも他人ならば私に「それは違うだろ」と言うのだろうと思います。

外面の形成は一瞬でできるけれども内面の形成は自分では理解できないほどにゆっくりなものです。
私が好きなアーティストに真島昌利という人がいます。
甲本ヒロトと共にブルーハーツのメンバーです。
彼の作詞した曲で「夏の朝にキャッチボールを」という曲があります。
「自由になら一秒でなれる」
自由とは内面性の部分です。
外面性は一瞬で形成できるけれど、その前に内面性の変化があることに中々気づく事が出来ない自分がいます。
外面性の変化はすぐに判断できるけれど、内面性の変化は見て判断できません。
しかし、外面性の形成と内面性の形成は同じように成されているはずです。
もしも、自分の中で何か変わったものがあるのかと悩むのならば目の前の自分を鏡に写せばいいのではないでしょうか。
どんな目をしている?
どんな気持ちをしている?
どんな事をしている?
どんな顔をしている?
「幸せになるのには別に誰の許可もいらない」
幸せという言葉は外面性と内面性を表現しているように思います。
自分のなりたいようになる。
人間形成に悩むならば、自分の思うように生きればいいのではないか、と思わずにはいられません。

しかし、簡単にはいかない。
堂々巡りです。

そうして、日々は過ぎて行きます。
自分自身を顧みる時間が人間形成に繋がるような気もします。
別に大きな変化は期待していません。
この仕事を通して自分の中で何かが動けばと思っています。
気づけない事に気づけたり、見えない景色を見つけられたり、出来ない事が出来るようになったり。
仕事に限らず、自分自身の変化は何においても起こりうるものです。
ただ、時間の使い方の比重が大きい仕事に変化の行く末を委ねたくなっている自分が歯がゆいのです。

何か自分自身にプラスが働いているのか?

と結果を求め出す。
この際、結果は気にしてはいけません。
心が苦しくなるだけです。
時間に制約があれど、心は自由でありたい。
こういう事を考える時は大抵心に自らの束縛が加わっている証拠です。
「自由になら一秒でなれる」
心は雄大に壮大で寛容的に、何に縛られる事なく澄み切った空のように広大な世界でありたい。

この文章は散文以外の何物でもないのですが、一つだけわかった事があります。
この文章は私の心にしがみついていた束縛たちだという事です。
この一文一文に束縛を解く鍵が備わっていました。
この文章を書いている間、しばらく忘れていた「自由」を感じられました。

画像は仕事中に撮った一枚です。
知らない間に秋になって冬になっていました。
季節も心の束縛を解く一つです。
この瞬間、私は仕事の事も忘れて自由にうつつを抜かしていました。
後ろの車からクラクションがなり自由は終わりました。
しかし、心は少し広がったように感じました。
そんな一枚です。

2018/11/24 深夜四時の自由

#日記 #自由 #散文 #仕事 #悩み


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