30年経つということ
小学生の頃、卒業文集で「10年後の君へ」という題目で文章を書かされた。
その頃、私は文章を書くのも読むのも苦手で、ましてや現実に起こっていない未来を想像して書くなど、到底できるものではなかった。
当時の私は少年野球に明け暮れていた。
だから、「野球選手になる」と書いた。
イチローや松井秀喜で好きで、なるなら野球選手だ、とその時に決めた。
しかし、中学に進学し野球部に入るも平凡な部活動で野球選手は夢である前に幻のような存在になっていた。
10年後の未来がたった3年でかき消されて