連載小説《Nagaki code》第26話─一緒だと、心が温かい
《前回のあらすじ》
夜勤明け。洋介と湊斗は薬師岱公園で昼酒を楽しんでいた。
「長岐、仕事決まってから変わったよな」という湊斗の言葉に、洋介は口を開く。
「うん……そうかもしれない」
いつか、石垣にはそう言われるだろうと思っていた。それは、自分でもそれがよくわかっているから。
「前までは、店に来てもずっと暗い顔しててよ。俺が声かけてもうわの空でさ。でも今じゃ普通に笑えてるじゃん。高校ん時のお前みたいによ」
石垣はフッと笑って、カシュッとプルタブを引いた。
高校