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形をかえて

2022年も気づけば、あと1ヶ月で終わる。
今年は展覧会に関わるお仕事に恵まれた。
そのため展覧会に足を運ぶ際、見る視点が広がり感じ方も変化してきた。

展覧会では作家の作品や、世界観をより楽しむために
沢山の人が関わる。エントランスから什器、キャプションを制作する人、設置する人、現場を仕切る人、そして展覧会の運営スタッフ・・・。
今年は短期間だったが裏方を経験した。
制作側と運営スタッフ。

運営スタッフとして関わった展覧会の会場はいずれも
美術館ではなく、元銀行、元料亭という一見全く異なる場所として
機能していた。

最近行った展覧会「Sony Park展Kyoto」の会場の一つは、
元京都新聞印刷工場だった。

展覧会の内容は割愛して、新聞印刷工場の痕跡もおもしろかった。

カラーインクもいい味出てる
壁に残るインクと機械


インクの飛び散った経緯はいかに


大きめの手

普段足を踏み入れられない場所は、どこだって非日常空間。

印刷工場で働いていた人たちの事を想像する。
どんな作業が楽しかったのだろうか、地下の太陽の光も当たらない空間で健康状態はどうだったのだろう、今はどこにいるのだろう、、、

今は新聞で情報を得ている人は日本でどれくらいいるのだろう。
ネットで見る情報より、新聞や本など紙物で読む情報の方がことばの力や鮮度があるように感じとれる気がする。

会場にいる間、頭の中を色んな事が駆け巡る。  

元新聞印刷工場という場に残る当時のエネルギー、空気感と展示内容のシナジー効果にまんまとやられた。


わたしも元〇〇な場所で展示をしたい
野生の女

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