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【感想】ポケモンスリープは「元から眠れる人向け」かも

 最近は短い記事が多かったので、今日は長めに、僕がポケモンスリープに現状感じていることを書こうと思います。といっても、結論は表題に書いた通りなので、「なんでそう思ったの?」と疑問に思った人だけ、続きを読んでみてください。サービス開始から欠かさずやっているので、ちょっとは説得力ある感想だと思ってもらえたらいいな。

ポケモンスリープって何?

 なんか英語表記になっちゃったけど、日本語でも閲覧できる公式ウェブサイトです。

 ポケモンスリープはスマートフォン(iOS/Android)向け基本無料アプリです。ポケモンシリーズの醍醐味であるポケモンのゲットと育成に睡眠を組み合わせた「朝起きるのが楽しみになる睡眠ゲームアプリ」(公式サイトより引用)らしいですよ。本家ポケモンのゲット、育成、バトルのルーティーンをゲット、育成、睡眠に置き換えたようなものだと思ってくださればイメージできるかと思います。

  1. カビゴンと一緒に寝る

  2. 朝起きるとポケモンが集まっているのですかさず寝顔を撮影、図鑑登録

  3. サブレをあげてポケモンをゲット

  4. ゲットしたポケモンがきのみや食材を持ってきてくれる

  5. きのみや、食材で作った料理でカビゴンがパワーアップ

  6. パワーアップしたカビゴンはより多くのポケモンを呼び寄せる

  7. 1.に戻る

 以上が、ポケモンスリープの(かなり雑な)ルーティーンになります。

 細かな機能の充実やUIの利便性など、不満に思う点もなくはない(実際それでやめた人もいるらしい)ですが、運営が積極的に意見を採り入れ、改善する姿勢を見せているので、僕はあまり気にしていません。

 僕はむしろ、枝葉よりも幹の部分に目を向けてこのゲームを評価しようと思います。つまり、育成ゲームと睡眠サポートアプリの融合というコンセプトについての評価です。

「睡眠スコア」とゲームへの影響

 ポケモンスリープを一言で表すなら、「良くも悪くも、睡眠の実感を与えるアプリ」です。ゲームシステムに触れながらその真意を説明しようと思います。

 睡眠計測機能を起動して眠ると、周囲の音声を収集して使用者の状態を測定してくれます。その結果は折れ線グラフで表示され、入眠と起床の時刻や、睡眠の深さまで確認することができます。

 ここで注目したいのは、睡眠時間の長さに応じて「睡眠スコア」が付き、それがゲームの効率を大きく左右するという点です。

 計測終了ボタンを押すと、自分の睡眠時間が表示され、そこにスコアが付きます。おおよそ8時間半の睡眠で100ポイントが付き、5時間程度の睡眠で50ポイントほどに落ち込みます。また、1時間半以下の睡眠はそもそも計測されず、ポイントが付きません。

 「睡眠スコア」の導入によって、睡眠時のデータ計測とポケモンのゲット・育成が密接な関係を持たされています。簡単に言ってしまえば、良いスコアを取れば育成効率が高まり、悪いスコアばかり取っていると育成に時間がかかってしまうのです。

 たとえば、睡眠スコアとカビゴンのパワーとの乗算で、集まるポケモンの数や寝顔のレア度が決定されます。集めた寝顔の種類でゲームが進行していくので、寝顔集めに寄与する睡眠スコアは重視されます。

 また、スコアが70ポイント以上取れていないと、少なくとも僕の環境ではポケモンのげんきが回復し切らず、夜を迎えるまでにてもちのポケモンがへとへとになってしまいます(本当に眠たそうなので胸が締め付けられる)。

 スコアはそのままポケモンに入る経験値量にもなるので、毎日50ポイント取る人と毎日100ポイント取る人とでは、てもちポケモンの成長に単純計算で二倍の差が付くことになります。

 育成効率を補うアイテムはいくつかあるし、ある程度無課金でも手に入ります。しかしそれらを入手するのに必要なポイントは、やはり睡眠スコアに比例して配布されるので、長時間の睡眠と育成は切り離せないものと言ってよいでしょう。

 このような状況で、ポケモンスリープを利用している人は否が応でも自身の睡眠実態を「データ」と「ポケモンの成長」の両面で体感することになります。睡眠時間が長いほど良いスコアが付き、ポケモンが効率よく成長する。反対に、睡眠時間が短いほどスコアが悪く、ポケモンがなかなか成長しない。そのようにゲームシステムが構築されているのです。

よく寝る人はますますよく寝て、あまり寝ない人は……

 このようなシステムを、人はどのように受け止めるでしょうか。僕が考えるに、元から長時間しっかり寝ている人は、自分が実によく寝ていることを元気たっぷりのポケモンと高いスコアから実感することができ、ますます睡眠への意欲を高めるでしょう。少なくとも、「長く寝て損した」と感じて睡眠時間を削る人はあまりいないはずです。

 対して、元から短時間の睡眠しか取らない人は、その悪影響をポケモンの様子とデータに可視化されてしまいます。低いスコアとねむそうなポケモン、なかなか育たないてもち、という風に。

 ここから睡眠にどう向き合うかは人それぞれだと思います。意識して睡眠時間を長く取るようになり、その改善を先ほどのシステムによってわかりやすく体感できるようになるかもしれません。

 しかし、自身の睡眠実態を良くないものと評価されてしまう人の中には、ポケモンスリープを起動しないことでそれを回避する人もいるでしょう。また、生活の都合や自身の性質によって短時間睡眠を避けられない人は、引き続き低評価を付けられ続けることになり、ゲームを楽しみづらくなるのではないでしょうか。

 上述のことは僕の憶測なので、実態はそうでないかもしれませんが、少なくとも僕が短時間睡眠の民であったら、ポケモンスリープをやめてしまっていたかもしれないと感じることがあります。また、睡眠スコアが低めなフレンドほどポケモンスリープを利用しなくなるような体感の傾向も、僕の憶測を支持しています。

 以上のことから、育成ゲームと睡眠サポートアプリの組み合わせというコンセプトの評価は、「睡眠の実感を増すという点で有効に機能しているが、そのことでかえってユーザーのアプリ離れを起こしかねない」、という風にまとめられると僕は考えました。

 要するに、ポケモンスリープは「元から眠れる人向け」かも、ということです。表題に戻ってきましたね。最初に言った通りでしょ。

これから先のポケモンスリープはどうなる

 ここまで、「現状の」ポケモンスリープについて感想を述べました。が、最初の方でも書いた通り、ポケモンスリープの運営はアプリの改善にとても意欲的で、新しい機能の実装や不具合の修正、さまざまな調節やイベントの追加が頻繁に行なわれている印象です。

 もしかしたら、僕がコンセプトに対して下した評価も、今後のアップデートで覆るかもしれません。育成ゲームと睡眠サポートアプリは本質的にもっと相性の良いものだとわかるかもしれません。普通にありうることです。僕、かなり適当にしゃべっているので。鵜呑みにするなよ!

 まだサービス開始から半年も経っていないので、これからの発展に期待したいと思います。フレンド機能をもっと活かせるようにしてくれ~。

 ここまで読んでくれてありがとね。いいねとかフォローとかしてね。ここまでのボリュームの記事はあんまりないけど、毎日更新する予定だからね。あと共感してね。お願いね。

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