「防寒対策」
あんまりにも気持ちよく眠れたから、これが本番ならばと悔やみながら布団を這い出た。時刻は十七時半、夕食時であった。今日はランダムに過去を回想する。
今日は散髪の日。ガキん頃から行きつけの散髪屋さんにいつも通り髪を散らしてもろてる。いつも通り過ぎて注文する前に散髪始まるから注文したことない。これでいいのか心配になるけど、最終的に髪が短くなっているからいいんだろうと思う。
近くのスーパーで割引になってるコーヒー発見。「甘くないラテ」だって。あの人は「砂糖よりミルク抜いてよ~」って言ってた。あの人の無念を僕が晴らす。レジに持って行って電子決済をしようとして、通信制限に阻まれる。ヘイヘイ(PayPayとはまったく無関係の架空決済サービス)ってオフラインでも一応決済できるんやね。助かるわあ。
よく見たらLESS SWEETって書いてある。NONじゃないんだ。まあいいか。いただきます。
ごちそうさまでした。甘くないラテというより、味覚から甘さだけ抜き取られてしまったかのようでした。怖かった。ミルクで酸味が中和され、甘くないだけで苦くもないので、コーヒーを飲んでいる気がしなかった。香りだけだよ、信じられるの。割引されるのも、なんだか納得がいった。
最近は寒いので、よく防寒防寒と叫んで走り回るのだが、こないだ間違えて「防寒対策」と叫んでしまい、途端に裏切者となった。「ヒトはぶあつい毛皮に身を包んでいるから、隙間をうまくつかんで中に入るんだよ」と北風たちに伝授する。まさしく防寒対策だ。
「知らねえ単語」というラジオを聞いた。とても仲の良い女の人がふたり、とても仲の良いままかなりふざけている。とても楽しそうな会話を聞いて、ふと寂しくなった。教室で女の子たちの会話を机でぼーっとしたまま耳に入れていたあの頃と、精神性がまったく変わっていない。
疎外だけは嫌だ~~~。トラウマティックあげるよ、今日の記事おわり。