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snafu_2020
読書日記『水のために咲く花』(宮川聖子,2019)
ジュンク堂で購入。タイトルに一目惚れして買ったけれど、意外とタイトルっぽい短歌は少ないような気がして、歌集としてはあまり響かなかった。しかし、良い短歌はかなりあった。
まだ笑うディズニーランドの菓子缶にどんどん増える書けないペン先
待ち合いの一方を向く顔顔顔産みます産みたい産めぬが座る
愛し合うことが作るということになって終わりに逆立ちをする
湖底へと奪われてゆく言の葉のあなたを未だに見つけられない
冷やしたらまとまりにくいチョコのようドロドロ溶ける熱はあるのに
グレナデンソーダに遊ぶ炭酸がおさまるまでの恋する時間
あの夏の日記のわたしはまだ髪を耳にかけたりしていたのです
読了日:2023/02/25