否定から入るな。

私は、小さな頃から実母が苦手です。
決して嫌いなわけではありません。

最大の原因は
母が『世界は自分を中心に回っている』と
無意識のうちに思っているから。
だからとても過干渉で
子どもの頃からそれに辟易としてきました。

成長し、高卒で就職したのも
一刻も早く経済的に自立をし
その過干渉から逃れたかったから。
実際、就職2年目でその思いを実現させて
物理的な距離を保てるようになってからは
以前のように衝突することは激減しました。

時が流れ。
母も私も歳を重ね
私も病を経験し
たまにはいいかな、と一緒に旅をして
そのたびにぐったり疲れるのですが(苦笑)

昨日まで、旦那の運転で
3人で関西方面に旅行してきたのですが

この旅で
私が、母を苦手な理由をもうひとつ発見しました。

『世界は自分を中心に回っている』母は
当然ながら、自らの価値観が絶対的に正しいと思っています。
そんな母にとって
自分がいいと「思った」物事は、他人にとってもそうであるはず、
そう思えているのかもしれません。

それはいいんです。
みんな誰しも、自分の価値観を
一番大切にすべきだと、私も思います。

でも、母は
他人に話をするとき
自分がいいと「思えなかった」物事の
否定から始まるんです。

「○○はここが気にいらない
 〇〇はここが良くなかった
 〇〇は美味しくないってみんな言ってる」

今回の旅行でも、9割がたがこんな調子。
歳を重ねたせいなのか、
ここ数年、この傾向は顕著となっています。
これが、自分がいいと「思った」物事の肯定から始まるのなら
私はここまで不快に思わないだろうに。


ああ、そうか。
だから私は
母との会話のあと、ぐったり疲れるんだ。

それに気づいた後、考えました。
私自身はどうなのか?
物事を否定することから始めていないだろうか?
母と同じようなことをしていないのだろうか??

良くも悪くも
母はいろいろなことを私に教えてくれているようです。

これからもきっと
母は私にとって苦手な存在だろうけれど
同時に、たったひとりの母親として
愛すべき存在でもあり続けるわけで。

また、付き合わないとね。
今回の疲れが癒えてから、ね(笑)





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