【タワースタンプラリー】夢みなとタワー
全日本タワー協議会(https://www.japantowers.jp/)が実施している「All-Japanタワーズスタンプラリー」の参加記録です。今回は2024年9月26日夢みなとタワーを訪れた様子をお伝えします。(3,384文字)
どのタワーからも距離がある
タワースタンプラリーに参加しているタワーにはアクセスが容易なところと困難なところがあります。タワー自体にはどちらも行きやすいのですが、ハシゴする場合はタワー同士の位置関係が重要です。首都圏や関西圏のタワーはそれぞれ近くに立地しているため公共交通を使って1日に数か所回ることができるのですが、地方だとタワーが遠くてそれができません。地図を示しましたので参考にしてください。そういった意味で今回の夢みなとタワーは最難関と言えるでしょう。
北海道並みの到達困難度
筆者が住む松戸から夢みなとタワーのある境港市に到達するには、約800kmほどの移動が必要になります。この距離を北に行ったら五稜郭タワーまで行けちゃいます。そして交通機関が限られるので到達困難度が高いのです。選択肢は以下のルートです。
飛行機で一気に境港
羽田から米子空港に行くルート。空港からタワーが近いため最も楽。さらに運賃も早割チケット利用でほどほどに安い。新幹線と特急
新幹線で岡山まで出て特急やくもで米子に行くルート。当日行くことを思い立ったらコレ一択。予約次第のサンライズ出雲で米子
前日晩に東京駅から夜行列車のサンライズ出雲に乗り、米子に朝9時頃到着する。寝て移動できて楽だが寝台寝室の切符は人気のため予約が非常に難しい。体力勝負のマイカー
松戸を深夜(午前2時頃)出発すれば、境港には昼頃に着くだろう。運転できる人が複数人いれば交代できるから安く移動可能だが、ガソリン代と高速代で25,000円くらいかかる。劇的に安いわけではない。
当初は「4.マイカー」で境港に行き、タワーを登って降りて観光せずにそのまま東に移動。行けるところまで行って一泊し、翌日東尋坊タワーに行こうとしていました。コレなら1スタンプあたりのコストパフォーマンスは良くなるのですが、せっかく遠出して観光せずに帰るのは気持ち的に辛いのでやめておきました。憧れの夜行列車に乗りたくて「3.サンライズ出雲」の予約に挑戦しましたがダメだったので、結局「1.飛行機」を選択したのでした。
山陰の海の玄関 楽しみたくさん境港!
タワーは米子空港から近く、直線距離で約2.5kmです。私たちはコミュニティバスに乗って20分ほどで到着しました。タクシーなら10分ほど、体力に自信のある人なら歩いても30~40分ほどで着くと思います。他のタワーにあるような『建物見えてるのに全然着かない』感じはありません。なぜなら、全日本タワー協議会の中で最も低く(約43m)、タワーのそばに来ないとタワーが見えないからです。
夢みなとタワー基本情報
営業時間:9:00-18:00(10月から翌3月までは17:00)
※受付時間は閉館の30分前
休館日:毎月第2水曜日(祝日の場合は翌日)
入館料:300円(小・中学生150円。団体割引や減免措置制度があります)
https://www.yumeminatotower.gr.jp/
スタンプについては、受付の方はラリーの事を良く心得ていてくれています。安心してラリーストであることを申し出てください。受付カウンターの奥から出してくれます。こちらはスタンプを自分で押すスタイルです。
最も低いけど最も高い建物
受付横からタワーのエントランスに入ると、特徴的な円柱型の構造物が2つ並んでいます(巨大ですので把握しづらいですが)。そのうちの1つが展望台になっていて、エレベーターで上ることができます。エレベーター横にはタワーの構造についての説明があり、そこには「テンセグリティ(Tensegrity)」が解説されています。テンセグリティ構造についてはGoogleで検索してもらうのが一番理解が早いと思いますので説明は割愛します。楽天でテンセグリティを応用したインテリアが多く販売されていますので参考にしてください。
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3/
前述のように全日本タワー協議会の中で最も低いタワーですが、テンセグリティ構造を用いた構造物としては世界一の高さなのだそうです。最低にして最高、この相反する感じが良いですね!そのパラドックス感を強調するような木の温もりも魅力で、木材は鳥取県内産のものを使用しているそうです。
引用:夢みなとタワーについて | 夢みなとタワー 公式ホームページ | 鳥取県境港市
周りは全部海で見晴らし最高!
エレベーターを上ると境港(さかいこう)が見えます。さすが山陰最大の貿易港だけあって、大きい船が停まっていますね。漁港としても有名ですから、巨大施設好きにはたまらない風景でしょう。窓が反り立っているので室内がガラスに写り込まず、とても見やすいです。
境港市は弓ヶ浜半島の先端に位置しており、四方を海に囲まれています。離島を除くと、海に囲まれた風景を見られるのはここだけではないでしょうか。この建物といい、境港の地形といい、不思議で驚異的な存在感です。
展望台の中には他にも、定番の茶平コイン自販機や神社などの観光地らしいものもたくさんあり、飽きることはありません。飲食はできませんがついつい長居してしまいそうな居心地の良さです。
小さいけど楽しさ詰まった街 境港
展望台以外のタワー施設や境港の街につていも紹介させてください。
境港は中心地?!環日本海を見てみよう!
タワーは展望台から下りてからも楽しいものですが、夢みなとタワーも力が入っています。境港は日本国内では国土の隅に存在しているように見えますが、日本海基準で見ると、朝鮮半島や中国、ロシア極東地域に近く、それらの地域への窓口として重要です。そんな環日本海観を学べるのが3階の環日本海研究室です。境港と環日本海地域の交流の歴史を学ぶことができ、環日本海各地の習俗の紹介をしています。
魚うまい!妖怪楽しい!また行くぞ!
境港に来たら海の幸を食べない選択肢はありません。タワー横の境港さかなセンターで海鮮を楽しもうと思っていのですが、私たちが訪れる1週間前に閉店(自己破産)してしまったそうです。
でも心配は無用です。タワーから歩いて10分程のところに回転寿司や海鮮料理のお店があります。私たちは「山陰のお寿司ヒトトセ」で山陰の海の幸を存分に楽しんできました。やはり山陰北陸の回転寿司はレベルが違いますね。
コミュニティバスに乗れば水木しげる記念館や水木しげるロードまで快適に移動できます。クルマで来れば「ベタ踏み坂」として有名な江島大橋もすぐ行けます。タワースタンプラリーをきっかけに境港や米子などを観光で巡るのはアリですね。私たちも今度はゆっくり観光旅行したいと思います。