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私は、どうも、人を見下しているらしい。
私が人を褒めた時に、相手が嬉しそうにしないことは何度もあった。何度もあったというか、褒めた相手が嬉しそうにしたことは無かったのかもしれない。
謙遜だと思っていた。日本人らしい、謙虚な態度を美しいとしているのかと思っていた。しかし、これがどうやら違うかもしれない。
あまりのショックに眩暈がしているが、書き留めなければならない。過去は消せないので。消えてくれない程積み重ねてきてしまったので。
母親曰く、私は人を常に見下している。そういう表情をしているし、そういう発言をしているらしい。会話の目立たないところに自慢話を挟んだり、嫌な気持ちになった時に、知性をひけらかす癖があるらしい。(雑学的な内容面や、難しい言葉を使って反論をするなどを指すそう。)これを言われた瞬間もう死にたくて、いや正確にはやり直したくて仕方が無くなった。
振り返ればいくらでも出てくる。いくらでも出てくるのは、何度も何度も何度もしているからだ。ずっとそういう言動をとっているのだ。もう早く消してほしい。
ある友人が、褒められても自認している実力以上の賛辞は嬉しく感じられないと言っていた。面と向かって言われた訳では無いが、あー私のことなんだろうなと思った。もちろん私だけではないかもしれないが。
無意識に人を見下している。無意識というトコロが尚更タチが悪い。しかし私はもう1つ、タチが悪い。
意識的に、他人を尊敬しているのである。自分流コミュニケーションの基本として、「挨拶」「相槌」「質問・応答」に「褒め言葉」が並ぶ。他人を尊敬しているから、凄いと思ったことはすぐ相手に伝える。褒められるのは、嬉しい。だから、相手を褒めることで、損をすることなど無いと思っていた。 しかし私はその例外だったらしい。
人を見下す喋り方、振る舞いをしている以上、一緒に過ごしている相手にもそれは伝わっているのだろう。伝わっているに違いない。そんな、自分のことを見下している奴に褒められたとき、湧き上がる感情なんて「嫌悪」でしかない。バカにされているように、おだてられているようにしか見えなかったのかもしれない。
そもそも、普通の人は他人を見下すことなんてないのかもしれない。普通の人という表現について、自分が特別だと言っているのでは無い。異常だと言っているのだ 。
これは懺悔に他ならないので、全て正直に打ち明ける。友人と話しているとき、もっとこうすればいいのに。と思うことは数多ある。
「相手に誤解されないように、気をつかって言葉を選べばいいのに。」
「施しを受けたら『ご迷惑おかけしてすみません』じゃなくて『ありがとうございます』って言えばいいのに。」
「もう少し広い視野で物事全体を捉えればいいのに。」
「愚痴ばかり言っても自分の評価を下げるだけなのに。」
「一度失敗したことを振り返れば、同じ失敗を防げるのに。」
思っているだけで言わない。多分、自分が言われたら傷つくから、相手にも言わない。
けれど、ずっと考えている。こういうことを伝えないだけで考えている。考えていること
自体がバレてるんだろうなと気づいた。ここでの「考えている」が「見下している」と同義なのだろうなと気づいた。
私は決して、出来た人間ではない。良く言って、中の下もしくは下の上だ。人間としてのクオリティの話である。
自分に甘いから最低限の家事や就活というような生きるための営みに取り組もうとしない、目先の欲に弱い人間だ。餓鬼の頃から、ほんの少し周りの人より勉強に対する抵抗が少なかったから「賢い」と言われ勘違いしていた人間だ。ただ少し、模倣ができるから、器用に生きている人間の真似をして、自分が優れた人間だと勘違いしていた。勘違いして、模倣ができない人を見下していたようだ。
もう早く消したいのだ。過去に私と関わった、いや関わってくれた人から私の記憶を消したいだけなのだ。
こんな奴が何を言おうが、誠意を感じ取ってもらうのは難しいのだろうが、今まで人に送ってきた賞賛は全て本心だ。
色々な友人に色々な凄いところがある。きちんと働いて生きていて、家事ができて、絵が上手くて、手先が器用で、ゲームが上手くて、楽器が弾けて、歌が上手くて、語彙力があって、数学ができて、専門的な知識を持っていて、どれも、どれも本当に私にはなくて、私より絶対にすごいのだ。
誰に対しても、無意識に見下している点も、意識的に尊敬している点もあるのだろうと思う。
あるのだけれど、そういう風には受け取って貰えないんだろうな。他人に抱く印象は、嫌な部分の方が強いんだろう。
甘えていたな。許してくれる人たちに。申し訳ない。彼らは私と接することで何か良い経験が出来たのだろうか。ただただ不快感を与えていたのだろうか。
どうしたらいいんだろう。今まで無意識のうちにやってきてしまったことを、今後せずにいられるだろうか。気づけたことで、やめられるだろうか。分からない。人に会うのが怖くなった。
この文章をネットに放流する理由は自分でもわからない。少なくとも許しを請うている訳ではない。 お悩み相談でもない。ただ今は、これを自分の中に留めておくと、うっかり死んでしまうのではないかという不安があったのかもしれない。本当に全部無くなればいいのに。
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