【ち○ちんの手術をした。】#1 〜はじまり〜
ちんちんの手術をした。
ちんちんの皮のさきっちょに、直径9mm厚さ5mmくらいの脂肪の塊のようなものがずっとあった。
それを取る手術をした。
今、【皮の】と説明したことで、僕が包茎だということが間接的にばれてしまったが致し方ない。(仮性包茎)
中1くらいで『ちんちんに何かあるなぁ〜』と気になりだし、そのときはまだそれも小さかったのを覚えている。
かれこれ21年以上の付き合いだ。
そのくらい、ずっとあった。
ただあるだけで痛いなんてこともなかったし、あまり気にはしていなかった。
.....いや、正しくは ”気にしていないと自分に必死に言い聞かせていた” だ。
めちゃくちゃ気になるし、めちゃくちゃ怖い。
自分の大事なところに得体の知れない物体があるのだ。
ハチャメチャに怖いだろ。
『このちんちんの出来物のせいで、俺...死ぬのか.....』と、冗談じゃなく思っていた。
《気になるなら誰かに相談すれば良いのではないか?》と思う人もいるだろう。
あなたは、何が ”良い” と思ったのだろうか???
相談するということは、親はもちろん、お医者さんや何人もの知らない大人に、ちんちんの説明をし、ちんちんを見せなければならない。
その恥ずかしさが、全くもって ”良くない” のだ。
親に相談なんかして、もし親戚の集まりで酒に酔った父親が叔父さんにその話をして叔父さんからその話でいじられたりなんかした日には、僕はその場で粉々に砕け散るだろう。
もし、同級生に知られてしまったら...
もし、好きな女の子に知られてしまったら....
中1という思春期真っ只中に、ちんちんにできた謎の塊の事を誰かに相談することのできる鋼のような強い心を持つ男子が、この世界にいったい何人いるというのか?
そんな事を成し遂げられるのは、とんでもない大人物になる素質のある男子に違いない。もしくは、それを乗り越えたからこその大人物になるのかもしれない。
僕は、凡人だ。
その恥ずかしさとを天秤にかけた結果、僕は怯えながら静かに暮らすことを選んだのだ。
しかし、21年という時を経て、僕は手術をした。