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Alex Heffes - Outtakes

ドキュメンタリー映像作品のサウンドトラックの作曲家として知られるAlexによる2023年作品。ピアノやカリンバ等をテープループさせたインスト作品で、コンテンポラリーミュージック〜ネオクラシカルなミニマルアプローチがとても繊細で美しい。

Outtake #2は、ピアノによるシンプルな旋律と素朴な音の質感が素晴らしい。マイキングや編集にはかなり手間をかけているのではないかと思わせるような音響の引き伸ばしなど細部の繊細さとの自然な対圧倒的な世界観にに惹き込まれる。

Outtake #4は、フィールドレコーディング的な効果をカットアップの中で作り出しているように感じる。難しさは無く、透明感や浮遊感を伴った空間が心地よい。2000年代のエレクトロニカを思わせるポップなエディットが美しい。

Outtake #5は、もっとも明確にビートをもったトラックになっている。和声感覚を伴うミニマルなシーケンスとトライバルなリズムアプローチの組み合わせにディレイの効いたインプロビゼーションのようなアプローチが重ねられている。

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