![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162272191/rectangle_large_type_2_e6259c999b82f7a4b6fd5b058094e806.png?width=1200)
James Blood Ulmer - Tales Of Captain Black
1979年作、オーネットコールマンプロデュース参加作品。本作はR.I.O的アプローチに入り混じるポストパンク系ファンクを先取りしたようなグルーヴが素晴らしい。楽曲を牽引するベースのインプロやドラムの緊張感溢れるリズムを含めて圧倒的な迫力がある。
Theme from Captain Blackは、自由なベースのフレーズが全編に渡って素晴らしい。合間を縫うサックスやギターがベースに牽引されて徐々にテンションを上げていく様子に惹かれる。ドラムはオンザコーナー期のジャックディジョネットを思わせる性急さと抑制が入り混じる演奏が素晴らしい。
Morning Bridgeは、R.I.O的なストレンジポップ風のテーマのユニゾンが素晴らしい。各パートがそれぞれに自由なソロを展開していくが全編を覆うのはどちらかというと緩めのビートであり、そのバランスがとても心地よい。ここでもベースは終始不思議なインプロビゼーションを軸にした演奏スタイルを展開しているのがとても印象的だ。
Arenaは、ギターのカッティングと不穏なソロの組み合わせの予測不可能さがとても面白い。緩急併せ持つビートとフリーなアプローチの合間に差し込まれる奇妙なフレーズの応酬はどこかユーモラスな雰囲気が漂っている。