The Wooden Glass - Live
インディアナポリスを拠点に活動したヴィブラフォン奏者をリーダーとしてオルガン、ギター、ドラムという組み合わせで展開する圧倒的なジャズファンク〜モンドラウンジライブ。解説によれば本作は地元インディアナポリスでの演奏を記録したものになるようだ。ホームでの馴染んだ演奏とオーディエンスの空気感が素晴らしい。
Monkey Hips & Riceは、冒頭からドラムの力強いファンキービートで一気に惹き込まれる。バンドの勢いが素晴らしい。オルガンが刻むベースラインとドラムが牽引するバンドのグルーヴ感やソロの合間のオーディエンスの盛り上がりも含めてその場の臨場感を強く感じさせる。
We've Only Just Begunは、ロジャーニコルスの原曲の流れるような美しい旋律を活かしつつバンドのファンキーな演奏を加えたミクスチュア的なアプローチが素晴らしい。同時にグルーヴに埋もれないロジャーニコルスの強靭なメロディーにあらためて惹き込まれる。
Day Dreamingは、冒頭の期待感溢れるイントロが素晴らしい。エイトビートが始まるとラウンジテイスト溢れるヴィブラフォンとオルガンがとても流麗な演奏を展開する一方で力強いドラミングが徐々にバンドを盛り上げていく。カルテットの演奏だがオーケストレーションを感じさせる瞬間が多々ある。ライヴの臨場感の一方でおそらく繰り返し演奏した曲ではないかと思うが小慣れたアレンジが素晴らしい。