さくさくっと「やさしい日本語」①
災害時はもちろん、日常生活の「やさしい日本語」の情報を書き換えるとき、皆さんは何を参考にされるのでしょうか。
弘前大学の「やさしい日本語」のWebsiteが2000年1月に閉鎖となり
その都度、書きかえに参考となる資料が入手しにくくなりました。
研究会の佐藤和之先生にも「有志の会のHPで、これまでの資料をいくつか掲載させていただけないか」問い合わせましたが、様々な団体からも同様の申し出があり、『大学の知的財産部署と話し合いをした結果、ホームページ上の研究成果は大学での勤務時間と施設、研究費、また学生たちの知的財産の成果であることから、他機関での掲載は控えて欲しい』との回答をいただき断念しました。
現在、「やさしい日本語」の認知度はまだまだ低く、有志の会で行っている「やさしい日本語」の講習会は基礎講習が中心、「やさしい日本語」とは何かを知ってもらう、きっかけ作りの講習がほとんどです。「さらに詳しいことを知りたい方は、ぜひ、こちらのサイトを・・・」と誘導できるHPが無くなったことは本当に心もとなくもどかしい。もちろん、少しずつ書籍や参考資料も増えていますが、やはり書きかえ作業にはPCを駆使してさくさくっと調べて作れたらどれほど助かるでしょうか。
実際に書きかえ作業を行うとき、私の場合は災害時、つまりカテゴリーⅠに関するならリーディングチュウ太をはじめ、減災マニュアル、案文集、災害時ごとに出されたクイックレファランス、掲示物集、東日本大震災時に実際に書きかえられた文例を、カテゴリーⅡに当たる日常の生活情報なら、用字用語辞典や各省庁、都道府県、国際交流団体が作成した「やさしい日本語」生活情報集、横浜市国際交流協会のHP、横浜市役所の『「やさしい日本語」で伝える』、行政用語なら東京都港区の『やさしい日本語による公文書』、日々の情報ならNEWS WEB EASY(NHK)、Websiteですでに書き換えられた文例がないか検索・・・
いずれにしても、これまでダウンロードした弘前大学のサイトにあった資料や、「これは役立ちそう!」とダウンロードした様々な資料があるものの、すべてを読みこなしているわけではなく、検索機能を駆使しながら文例を探すという作業をするわけです。少しでもこれらの作業を軽減するために、用事用語辞典のExcel形式に、言いかえリストや災害基礎語彙などを加えて、検索できるようにしていますが、まだまだ役立つ資料には程遠い・・・。
キーワードを入力したらさくさくっと文例がたくさん出てきて、絞り込みができて、さくさくっと「やさしい日本語」が作れるようになるのが理想。
単なる文章検索システムなので、それほど、難しいシステムじゃない(はず)。誰か作ってくれませんか。