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在宅避難へのシフト

「日本の避難所はソマリアの難民キャンプ以下」と断言されたのは、アルピニストの野口健さんです。寒い、暑い、臭い、プライバシーがない!
小学校の体育館ではなく、できれば自宅で過ごしたい、というのは日本人も同じ。増して日本に住む外国人にとっては、心理的にも物理的にもハードルが高いので、避難所への避難は避けたいという気持ちになっても当たり前だと思います。

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令和2年に内閣府から都道府県に出された在宅避難に関する情報も、避難指示という強い表現であっても、ほとんど誰も避難所に行かなかった事実、本当にたくさんの人が避難所に行ってみたら、定員オーバーで入れなかったという事態、コロナ禍で定員はさらに削減されたという現実に、災害時の「避難」という方法を大きく変更せざるを得なくなったというところでしょうか。

内閣府から各県災害救助担当主管部局長へ(令和2年7月)
「在宅避難者への物資・情報等の提供について」

そうなると、やはり外国人住民の皆さんにも在宅避難について情報提供する必要が出てきます。どうしても避難せざるを得ない人へのハード面ももっと快適なものにするべきと同時に、避難所の役割も、物資提供や情報提供の拠点を強化するべきですが、どのくらい在宅支援について、日本国民に周知できているかどうかは甚だ疑問です。

上記にわかりやすく在宅避難についてまとめられているのを発見!
日本として方針や、メリット、デメリット、準備や注意点など、今年の「やさしい日本語」勉強会ではこうした新しい情報について、自分たちも勉強しながら外国人住民にも伝えていく方法を考えていきたいと思っています。上記の資料も、このままでは外国人住民の方々に伝わりづらいので「やさしい日本語」への書きかえが必要になってきますが、「やさしい日本語」勉強会や外国人住民のための防災講座に生かしていきたいと考えています。

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