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流行りのセンベロが嫌いな理由

昨年から我が家では、ほとんど外飲みしていない。酒場の雰囲気が大好きな夫婦なのに、大人しく家飲み。医療関係の皆さんの苦労を考えると、飲み歩くのは気が引けるのだ。なにしろ今だって、那覇市立病院で発生したクラスターのため救急受け入れが止まってるんだから。

しかーし。ダウンタウンの飲み屋街では、昼日中からガンガン飲んで雄たけびあげてる奴らが大勢居るではないか。

たいていがセンベロ系。千円でべろべろに酔えるを売りにする安酒場。なかには、モーニングと称して、朝6時から酒を出す店もある。

こうした店にたむろする人たちは大きく分けると、主に二種類。

地元の年金暮らしのおっさんたち。そして、長期滞在中の本土から来たおっさんたち。両者いずれもほぼ独身。そして観光の若者、地元の若者たち。長期滞在中チームは大抵ゲストハウス系の安宿滞在中。商店街アーケードの中だろうと平気でタバコ吸って、立ちションして、ゲロして、ご近所の商店たちに迷惑をかけ続けている。

某古書店の若い女性オーナーは、店前にばらまかれた臭いゲロを泣きながら片付けていた。コロナで閉めたが、去年私が経営していた店でもがっつりとやられたことがある。

商店街がセンベロ店にクレームを入れても「商店街の活性化に貢献しているんだ、何が悪い」と開き直られる始末。ぶっちゃけ、ここだけの話だが、地元に協力しない店の多くが、経営者は本土系だ。

酒とは何だろう。

センベロとは、合成酒の酎ハイや発泡酒をジョッキ三杯に、空揚げなどのおつまみで飲むパターン。飲み足りなければ2センベロ。悪酔いしない方がおかしい。

飲む側にしたら、センベロしか飲めない懐具合なのだ、文句言うな。かもしれないが、ならば、人に迷惑をかけるな、である。通りがかった女性に卑猥な言葉をかけたりするんじゃない! 

ということで、沖縄独自の緊急事態宣言は解除された。我々夫婦も、実に四か月ぶりに夜の食事に出かけてみた。

ちゃんとした店、すなわちコロナ対策をして、料理に見合う料金を取る、酒の旨い店には、まだまだ客が戻っていないようだった。

マスクもせず、ガハハと大声で飲んだくれる客だらけのセンベロ店の繁盛ぶりをみれば、コロナは、当分終わらないことを実感する。